子の一族の反乱がおさまり、宮廷では皇子が生まれたことで
玉葉后が正室になった。
壬氏もまた、宦官ではなく皇弟として政を行うこととなる。
一見、何事もなく平和におさまったかに見えたが、
都にはすでに不穏な空気が漂っていた。
猫猫はといえば、謎の毒菓子事件、蝗害への不安、
紙の村の所有権問題…
いつものごとく巻き込まれ、首を突っ込むことになる。
また、壬氏からの命令で、玉葉妃の故郷、西都へと
向かうことになった。
色とりどりの花たちが咲く舞踏会で何者かの陰謀が
渦巻いていく。
猫猫はその思惑を暴くことができるだろうか!?
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シリーズ第五弾。
緑青館に間借りして薬屋をやっている猫猫は
趙迂(ちょうう)から蝗害の兆候を絵によって教えられ、
更に、古本屋に置かれた図録を売った男は、前作で
猫猫を逃がしてくれた左膳(さぜん)で、蝗と飛蝗の違いと
当時の薬師が蝗害について調べていたらしい事、更に
その図録の1冊は翆苓が持っている事と芋蔓式に
繋がり、無事に図録を手に入れる事に成功。
地図を見ながら対策を考える過程で起こった
「あ~ん」事件! どんなプレイなんだ??
周りは引いていたが、ちょっと萌えたぞ!(*/▽\*)
そんな中、真っ白な髪に真っ赤な目の仙女の噂が立つ。
緑青館の客が流れているらしく、そこに変人軍師の
甥で養子の羅半が猫猫を誘いに来る。
仙術を使うとのことだが猫猫は、その種に気付いた。
そして消えた仙女:白娘々(ばいにゃんにゃん)一行と
阿片に謎の食中毒。この怪しい影はまだ続くことになる。
そして後半は、後宮のヤブ医官の実家の動きが怪しくて
里帰りのついでに調べるらしく、西都に向かう途中の
壬氏達一行と同行するついでに、猫猫を拾っていく。
そこでのトラブルも早々に片付けるのだが
壬氏と猫猫が、今までで一番息が合ったという
共同作業には笑った。馬閃、ご愁傷様<(_ _)>
西都に向かう途中、阿多(あーどぅお)一行が襲われた。
馬閃が向かい、事なきを得た。
一行には、何故か里樹妃、翠苓も一緒で、西での
会談には皇弟の奥方選びも含まれているらしい。
ここでも阿片と白娘々の影が・・・
西都で迎えてくれたのは、玉葉后の父:玉袁(ぎょくえん)。
更に遅れて到着した羅半とお供の陸遜。
更に更に、以前、後宮にやってきた女特使が
羅半の商談相手で、とんでもない事を口にした。
随分と賑やかになりました。
お妃選びの舞踏会での物騒な事件に始まり、
猫猫に迫る壬氏。
しかし、花街仕込みを甘く見ましたね(○ ̄m ̄)
そして阿多の独白は、壬氏の出生の秘密で、
これから待受けている波乱を含んでいる。
西都遠征は、暗い影を落としながら続きます。
さぁ~次よ次!