リドル・ロマンス 迷宮浪漫 | mokkoの現実逃避ブログ

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現実から目を背けて堂々と楽しむ自己満足ブログ

 

発売日 : 2006/4/20
文 庫 : 312ページ

長身痩躯で超美形の心理探偵“ハーレクイン”。
彼のオフィスへ望みを叶えて欲しいとやってくる
迷えるクライアントたち―。
神崎理恵が、袴田浩平と結婚したいと訴えた時、成功報酬は
「あなたの虚栄心です」と応えて、話を聞き始めるが…。
クライアントの心を操って、胸にしこる葛藤を切り開き、
深層心理から吹き出す血と膿を吸血鬼のように味わう
探偵の鮮やかな手腕。連作心理サスペンス。
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8編の短編集。
共通しているのは、8人の依頼者達が気付くと
彼のオフィスにいるという設定。
彫りの深い美しい顔立ちに、背中まで届く黒髪。
ハーレクインと名乗っている。
窓から望む夜景が高層ビルの1室らしい。
彼のもとへ行けば願いが叶うと聞いて訪れているが
どこのビルで、どうやって来たのか覚えていない。

そして、訪れた人の悩みや願いをさらけ出させて
心の迷宮に迷い込んでしまった人に真実を見せる。
ミステリかと思ったら、ファンタジーっぽくもあり
哲学のような、禅問答のようでもあって、
なんとも不思議な読み味でした。

ドキっとするセリフも結構あるのですが
自分が不幸であると感じる能力がある動物は
人間だけです。


・・・不幸だと言葉にして思ったことはないですが
ジレンマとか憤りとか運が悪いとかは感じてるので
それだけで済んでる人は、彼のオフィスには
行けないんだろうなぁ~(^◇^;)

解説を有栖川有栖氏が書いているのですが
「ハーレクイン」と聞くと、ミステリファンは
アガサ・クリスティーの短編集「謎のクイン氏」の
ハーリ・クイン氏を連想するだろうと書かれている。

(;^_^A 未だにミステリ初心者のmokkoは、真っ先に
ハーレクインロマンスを連想してしまいました。
そこからして違っているんですねぇ~(^◇^;)

ただ、表紙がタロット・カードっぽくなっていて


ハーレクインの絵柄と運命の輪が描かれていて
しかもハーレクインの絵に添えられている花が
ストレリチア(極楽鳥花)
花言葉:寛容、恋の伊達者、輝かしい未来

何よりもこの物語を象徴していると思いながら
真っ先に連想したのは、薬屋探偵シリーズの座木(くらき)
彼のあだ名が、ストレリチアなんですよ。
イギリス出身で、老若男女問わず甘い言葉を掛けまくる妖精。

読んでいる時、脳内ハーレクインは座木に変換され
アルコールワード炸裂状態に酔ってました(^◇^;)
そもそも、購入した理由がタイトルのリドル
これも薬屋探偵に登場するキャラの名前。
やはり好きなシリーズ関係には反応するらしい。

ミステリ初心者ですが、二度美味しい思いでした。
本文と関係ないところで盛り上がってました<(_ _)>

読んでない人には意味不明ですよね  | 柱 |ヽ(・´_`・。)反省