発売日 : 2011/12/14
文 庫 : 440ページ
教皇銃撃事件が起き、騒然としたローマ市内。
そこへ柚ノ木透子たちは、拉致された吸血鬼タジオを
追ってやって来た。
一方、不死の吸血鬼龍緋比古はトリノの戦いで深手を負い、
行方知れずに。
そんななか、邪神の新たなる策謀が始まっていた。
高位の聖職者たちが次々と失踪していたのだ。
やがて修道士セバスティアーノと透子の前に邪神が現れ、
二人は絶体絶命の危機に。
新世紀ヴァンパイア・サーガ、クライマックスへ!
龍の前に立ちはだかる最強の『敵』の正体とは!?
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龍の黙示録シリーズ 第8弾 イタリア三部作 完結/上
前作で明らかにされた真の敵を追って、龍はヴァティカンへ。
透子たちもヴァティカンへたどり着くのだけど、
何気に目的が違っている。
セバスティアーノは狙撃事件後の教皇とタジオの行方探し。
透子は龍を気に掛けるも、龍の気持ちがわからずイライラ。
龍は相変わらず透子たちを避けて、隠れたまんま。
そのせいで、タジオが酷い目に遭っているのに・・・
マイロードと呼ばせておいて放置って酷くない?
セバスティアーノは、過激なお人よしのクセに
信仰に関しては鎧を纏った戦士のごとくブレない精神を持ち
イザとなったら瞬間移動って・・・凄くない?(^◇^;)
ライルの突飛な行動にも唖然・・・
みんなの行動をかき回してるのはライルじゃないのか?
元が妖魅だから、思考回路が人間とは違うってのは
理解できるのだけれど、200年も龍といたのなら
短絡的な行動はしないと思うんだけどねぇ・・・
だから、透子と仲良くなれたと言えなくもない(-。-;)
そして、誰でも思いつくとは思うけれど、
龍を抑えるには、弱点である透子を襲えばいい。
卑怯者の発想!強いくせに!透子に憧れた??
セバスティアーノが透子を守るも、結局は囚われてしまう。
本当にこの著者は、凛とした者や、美し過ぎる者は
傷つけないと気が済まないんだろうなぁ~
建築探偵をどうしても連想してしまう。
桜井京介を巡る話と似てますよねぇ・・・(-。-;)
そして真の敵の正体が判明!
って・・・マジで何でもありだなぁ
イライラしながら下巻に続く