甥っ子姪っ子が遊びに来て、昼間は昼間で賑やかだが
夜は夜で、夜鳴きや寝言などで賑やかな為、
私は寝不足状態だった。
この前、夜中に甥っ子姪っ子が同時に
火の付いたような勢いで泣き出した
子供達の面倒は、母親に見てもらおうと私は布団を
被ったのだが、何かが視界の隅っこの方で、ひっかかった。
子供達は二人並んで寝ていたのだが、その間に
何かが見えたのだ
それに気付いた途端、何かがピョンと飛び上がり
ベッドで横向きになった私の背中に飛びついた
私は反射的に背中に飛びついたものを払うように
ベッドの上でうつぶせの状態で肘を付いて
何かがいる方向に目を向けた
目の前、30センチほどのところに、それはいた。
5歳位で、白の半そでシャツと半ズボンを身に着けている。
幼稚園の運動着のような格好だ・・・
私の背中から放り出されて着地した状態で、片膝を立て
片膝をついた状態で、私とにらみ合う形になった。
これだけの至近距離で、霊と対面するのは私も初めてだ
子供か?とも思ったが、姿形は子供でも、彼の放っている
雰囲気は子供のものとは思えなかった。
全体的に薄汚れていて、肌の色も、淡いグレーに近い
足の筋肉も、どう考えても子供のものではなかった。
久ぶりに、体中が警戒状態に入っていた。
目線を外してはいけないと思った。
そのうち、その子供のような奴は、私の背中に
飛び乗った時のように、ピョンと跳ねて窓の向こうに
消えていった・・・
珍しく、何も読めなかった・・・
今の時期はしかたがないけれど、あれは何だったんだろう