黒豚姫の神隠し/カミツキレイニー | mokkoの現実逃避ブログ

mokkoの現実逃避ブログ

現実から目を背けて堂々と楽しむ自己満足ブログ

 

ページ:272ページ
発売日:2016/12/20

沖縄本島の遥か南に位置する宇嘉見島には、人間を拐かす
黒豚の悪神ウヮーガナシーの伝説がある。
島育ちで映画好きの中学生ヨナは、古臭い慣習も閉鎖的な
環境も大嫌い、いつか島から脱け出したいと願っていた。
そんな彼のクラスに、東京から転校してきた波多野清子。
『オズの魔法使い』をきっかけに接近する二人だが、
清子は「私は黒い豚に呪われているの」と告白をする―。
離島に棲まう神々と悪童たち、ひと夏の異界譚。
---------------------------
まずは、ハヤカワ文庫の本って、他の文庫本よりも
少しだけ背が高いんですよ。
おかげで手持ちのブックカバーが出来ない(;-_-;)
紙で作ろうにも、mokkoは手汗がね・・・
紙がシワシワになってしまうので避けていたんだけど
ようやくハヤカワ用のブックカバーを購入。
やっと読めます(´。`;)ホッ

初めましての作家さん。

Mirokuさんのレビューを読んで即購入

  ↑クリックレビュー


著者名からしてスゴイんですけど(^◇^;)
Mirokuさんが引き込まれたっていうくらいだからね
mokkoもやられましたよぉ
カバーイラストからして不思議な雰囲気なんですが
それもそのはず。沖縄の神様絡みのお話しなんです。

黒豚の悪神ウヮーガナシーは人間を拐かす。
単なる言い伝えかと思っていたが、夕方になると
暗くなる前に家に帰れと島内放送が流れる。
そんな神様の存在が少し近い沖縄が背景。

沖縄の離島、宇嘉見島に住むヨナは、閉鎖的な島が嫌いだ。
東京に憧れてはいるが、兄のように上京する金はない。
いつも秘密基地で、仲間と戯れていたのだが
東京から転校してきた美人で一匹狼的な波多野清子の
「Over the Rainbow(虹の彼方に)」の歌声に衝撃を受けた。

沖縄本島で行われる映画祭に出品する作品の構想が浮かび
オズの魔法使いの自主制作映画への出演をお願いしようと
話しかけるのだが冷たく払いのけられる
どうやら清子は、穢れを食べる豚神の呪いを受けた豚童で、
その呪いをとくために奮闘するというお話。

神隠しに、沖縄の神々が住むニライカナイ。
ユタ、クロコ、そしてオズの魔法使い。
o(@^◇^@)oワクワクしてきます。
最後の方には、どんでん返しが待ってますが
これは予想してなかったので、そう来たかぁ~!という喜び!

嫌な事を自分以外の誰かに押し付けたがるのは
人間も神様を同じって事なんですね。

文中に出てくる「ハイサイおじさん」が気になって
検索したら「変なオジサン」にしか聞こえなかった(^◇^;)
と思ったら、変なオジサンの原曲だそうです。
知らなかったぁ~(〇o〇;)

 

そして、ヨナが衝撃を受けたオズの魔法使いの曲

「Over the Rainbow(虹の彼方に)」

 

 

ドラゴン飴とかタンナファクルーというお菓子
これも知らないかったです。
ご当地のお菓子って魅惑的ですよね( ̄¬ ̄)

 

これは、色々と気になるポイントがあって
優しさに溢れていて、読後感がいい!
楽しかったですо(ж>▽<)y ☆