吾輩はシャーロック・ホームズである/柳 広司 | mokkoの現実逃避ブログ

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ページ:272ページ
発売日:2009/9/25

――夏目、狂セリ。
『ジョーカー・ゲーム』シリーズの柳広司が紡いだ、
もう一つの名品。

ロンドン留学中の夏目漱石が心を病み、自分を
シャーロック・ホームズだと思い込む。
漱石が足繁く通っている教授の計らいで、当分の間、
ベーカー街221Bにてワトスンと共同生活を送らせ、
ホームズとして遇することになった。
折しも、ヨーロッパで最も有名な霊媒師の降霊会が
ホテルで行われ、ワトスンと共に参加する漱石。
だが、その最中、霊媒師が毒殺されて…。
ユーモアとペーソスが横溢する第一級のエンターテインメント。
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初めましての作家さん。

英文学の研究に追われて、神経衰弱になった夏目漱石は、
クレイグ先生から軽い小説を読むことを勧められる。
そこでシャーロック・ホームズシリーズを読み込んだ漱石は、
自分がホームズだという妄想にとらわれてしまい、
ワトソン博士のところへ連れてこられる。

(  ゚ ▽ ゚ ;)エッ!!
漱石がご乱心ですか??
文中では、ナツメと呼ばれており、その度に
夏目友人帳の夏目貴志を連想してしまった(^◇^;)

博士と一緒に参加した降霊会で霊媒師が変死するという
事件が起こり、漱石はワトソンとこの事件を捜査し、
同時に、本物のホームズに事の成り行きやら、出来事、
事件の進み具合などを手紙で報告していた。

ロンドンは霧が深いと聞いたことがあるけれど
濃すぎる霧の描写に驚きました。

美人に自転車の遠乗りに誘われて、必死に自転車に
乗る練習をした「自転車日記」やロンドンでの俳句会や
親友で病床にある子規の事などが書かれているが
倫敦塔内で幻想かと思われるような出来事が・・・

これは、夏目漱石とシャーロックホームズが
大好きな人なら、きっと楽しめると思います。
mokkoは、ホームズは海外ドラマしかしらなくて
夏目漱石は、ほとんど記憶にない(^◇^;)
ただ、倫敦塔は、ネットであらすじがわかるので
読み終わってから、あらすじを読んで
上手く描いたなぁ~と感心してしまいました。

何が面白いって、漱石ご乱心ってのが笑えました(^◇^;)
ホームズだと思いこむ前は、自分を猫だと思っていた。
もちろん「名前はまだない」
そして、ホームズのエピソードがチラホラ出て来て
的外れな推理を披露するナツメ・ホームズが楽しい
最後の方は、ちゃんと推理してましたよ。
ワトソンから見た奇妙な日本と、漱石が感じた
妙な西洋の中のロンドン。
不思議で楽しいお話でした。

 

ジョーカーゲームはアニメで見たんですけど

原作書いた人ってことですよねぇ~

作品がもう別物ですよ。

あの緊迫感は求めないでください。

ゆるぅ~い感じで、でもミステリとしても

よろしくお願いいたします<(_ _)>