影をなくした男/著:シャミッソー、訳:池内 紀 | mokkoの現実逃避ブログ

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ページ:153ページ
発売日:1985/3/18

「影をゆずってはいただけませんか?」
謎の灰色服の男に乞われるままに、シュレミールは
引き替えの“幸運の金袋”を受け取ったが―。
大金持にはなったものの、影がないばっかりに
世間の冷たい仕打ちに苦しまねばならない青年の運命を
メルヘンタッチで描く。
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初めましての作家さん。

Mirokuさんに頂いた本です。
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見知らぬ男に、自分の影と幾らでも金貨を取り出せる袋の
交換を持ちかけられたシュレミール
思わず交換したものの、人々に影が無い事を指摘されて、
バカな事をしたと後悔します。

召使いとして雇ったベンデルは優しく誠実な青年で
シュレミールに影が無い事を知った後も、
誠意を持って彼に仕えてくれた。

その後、ミーナという美しい少女と相思相愛になり
結婚の話も進んでいたのだが、もう一人の召使い
ラスカルの陰謀によって、秘密は暴露され
財産だけでなく、ミーナも失うことに・・・
絶望したシュレミールに追い討ちをかけるように
ラスカルは村人を扇動して屋敷を襲わせます。

善良なベンデルを巻き添えにできないと彼を残し、
一人で村を出て行くシュレミールの前に
影を売った男が再び現れます。
影を返す代わりに、死んだ後の魂をくれと。

出た!悪魔の狡猾な魂かすめ取り作戦!!
シュレミールもさすがに、そんな安い交渉には乗らない。
なんとか影を奪還する為に奔走するものの
無理だと悟って、それ以上の追及をやめる。

お金も影も無くしたシュレミールだったが
ポケットに残った金貨で古い長靴を購入したのだが
それは魔法の靴だった!?(゚〇゚;)マ、マジ...
そして何故か植物学やらに目覚め探求心のままに
世界中を駆け回る
( ̄△ ̄;)エッ・・?

この劇的な展開は何なのでしょう(^◇^;)
あまりにも劇的過ぎて・・・
寓話ですかね?

mokko的には誠実な召使いのベンデルを何とかして欲しかった
結果的には、イイ感じにはなっていたけれど
その間、ベンデルの心を思うと辛いですよ。
せめて状況説明をして安心させてあげてほしかった。
いい人だからこそ、ベンデルの寿命はきっと
縮んだと思うぞ(-。-;)

悪魔を負かせるのは、薬屋の秋くらいのもんでしょう
まぁ~いつも手玉に取られてる01は優しいから
気の毒だとしか言えないんだけどね(○ ̄m ̄)
今度会う時は、少しは生活が改善されている事を祈る
っていうか、高里先生、早く続きをお願いします。
映画化作品が忙しいのはわかりますけど、飢餓感が
増幅されて困っております。
待ては苦手なんですよ。

十二国記でしこたま待って、M化しましたけど・・・
薬屋も遅れがちではあったけれど、前回でもっても


2年で君にまどろむ風の花 薬屋探偵怪奇譚

新刊を読めたのに、今回は、そろそろ3年ですけどぉ~。゚(゚´Д`゚)゚。

 

あ・・・脱線しました<(_ _)>
イソップ物語風の寓話として読めば納得できるでしょう。
前情報なしで読むと、ある意味ビックリします(^◇^;)
でも、楽しめましたよ。

人間の比較もできましたしね(○ ̄m ̄)
やっぱり誠実な召使いベンデルへの配慮を考えて欲しかったぁ~!