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エル・シオン (徳間文庫)
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ページ:428ページ
発売日:2015/6/5
バルキスは、悪政をしく帝国ヴォワザンにたてつく盗賊神聖鳥として、
その名も高き英雄だった。
そのバルキスが不思議な運命にみちびかれてであったのが、
封印されし神霊のフップ。
その強大な力は世界を破滅させるとおそれられていたが、
その正体は子どもだったのだ。
この力に目をつけた、世界制服をたくらむ帝国ヴォワザンの
残忍王ドオブレは、バルキスたちに襲いかかる。
フップを、そして故郷オルムランデを守るため、
バルキスたちは立ち上がった!
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表紙買いです(^◇^;)
だって、美形の盗賊と可愛すぎる魔王だなんて
見ただけでテンションあがるでしょ!
王道のファンタジーだなとは思ったんですけど
確かにそうだったんですけど、これはどうなんだろう・・・
可愛すぎる魔王はドラえもんのポケットをたすき掛けで装備
( ̄△ ̄;)エッ・・?
あちらこちらで、どこかで見たような聞いたような設定が
チラチラと見える。
ちょっと待て・・・
これは妖怪アパートや下町不思議町物語で感動させてくれた
著者の作品なのでしょうか?
もしかしたら、これは途中の作品で、後から肉付けやら
そぎ落とし作業をする予定だったのに、お亡くなりになったので
そのまま発刊したとか?と思ってみたり。
それほどに違和感バリバリだったんですよ。
wikiで見たら、どうやら途中でもなく、3回に分かれて
掲載されたものを1冊にまとめたらしい。
どうりで1章ごとにあとがきがあると思った。
あとがきに書いてあったことは、わかるんですよ。
そうでしょうとも!と思いましたよ。
でも・・・そうとしても、これはどうなんだろう・・・
まるで主人公最強で絶対に負けないストーリーの
アニメを見ているようでした。
危ない時には、救いの手がサクっと差し伸べられ、
加減を知らない魔王だけど子供のフップを、盗賊のバルキスが
親代わりとして教育?しながら旅をする。
二人はサクっと目的地に到着し、ヒーローに憧れる少年と出会い
似たような活躍をしているグループの一人をサクッと見つけて、
サクっと仲間に認められて、サクッと活躍しちゃう。
泣かせようとしてるなってわかる進め方なのに
泣かせる気あるの?と思うくらいにサクっと終わらせる。
( ゚ ▽ ゚ ;)エッ!!
いやいやいや・・・これじゃ泣けないでしょ。
その間、不思議な事を盛り込んでくれて、
SFですか?と思わせてみたり。
( ̄へ ̄|||) ウーム
どうしたんだ?としか思えない内容。
困った。マジで困った。世界観はいいんですよ。
話の流れもいいんですよ。
問題は文章と進め方です。全くもってらしくない。
ステキな世界観とお話を猛ダッシュで駆け抜けたから
期待度満点で読んだこちらは置き去り感半端ない。
えーっと・・・
別の本で口直しをしたいと思います。
やはり妖系の優しい話を読みたいです(^◇^;)