ミネルヴァと智慧の樹 始原(ウロボロス) /浅生 楽 | mokkoの現実逃避ブログ

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ページ;331ページ
発売日:2010/7/10

「世界の真実とか、自分が生まれてきた意味とか、
そんなことを考えても無駄なだけ」。
“二十歳を過ぎた余生”をただ平穏に過ごそうとしていた
大学生の森本慧。
しかし彼の人生は、ある日突然一変する。
世界の知を司る一枚の絵画、400年前に生きた錬金術師達の思念、
そして美しき智慧の女神。
慧の毎日は、理解しがたい出来事に満ち溢れ、やがで慧自身が、
史実の改変を巡る歴史的な事件に関わることに…。
これは時空を超えた、新たなボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー。
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初めましての作家さん。

 

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   ↑クリックレビュー

表紙を捲って扉絵?を見た瞬間、新井素子さんの
グリーンレクイエムを連想してしまいました。
思わず、エッ!?明日香?って・・・(^◇^;)
連想したのは一枚の絵画。グリーンレイクイエムでは
絵画ではなく、実際にあるものだったはずで、しかも屋久島。
そのイメージがよほど強かったのか、すぐに繋がりました。
内容は違ってましたけど、部分的な使い方としては同じですね。
やはりイメージというのは共通するものがあるんですね。

話が逸れました。

何事にも積極的じゃない省エネ設定のイマドキの大学生が
簡単なバイトを始めただけのはずなのに、いきなり
お前はミネルヴァの梟と言われて、脳みそを冷静に保とうと
無駄な抵抗をするけれど、どんどん巻き込まれて
ウロボロスが史実の改変を画策してるのを阻止する為に
ぶっつけ本番のあり得ない作戦を決行する!
( ̄△ ̄;)エッ・・?
ザックリ言うと、こんな感じのSFなお話です。

話の中に出てくる「時よ止まれ、お前はいかにも美しい」
というセリフが、色んなところで耳にしてるような気がして
どうやらゲーテの『ファウスト』で、臨終の時を迎えようとする
主人公が語る、有名な台詞だったらしい。

ファウスト・・・読んでないし(-。-;)
でも、別の作品でザックリなら部分的にわかる。

このセリフがいたるところで重要になっている。
何かのスイッチ的な?(^◇^;)

なんというか、梨木さんの「からくりからくさ」の
ヘビ的な繋がりを連想してしまった・・・

認識できるのは現在の今だけど、その今は認識した瞬間に
過去になっているわけで、それを今まで繰り返してきただけで
そもそもの始まりの「事」があるわけで、そこを変化させると
続いてきた今も変わる・・・
そういう恐ろしい計画をファウストに重ねて?語っていて
それを阻止するSFなお話しです。

話がまとめられませんヾ(;´▽`A``アセアセ
やはりSF系のタッチは苦手ですけど、これは
楽しませてもらいました。