なぞとき紙芝居/中村ふみ | mokkoの現実逃避ブログ

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ページ:256ページ
発売日:2015/2/25

高校生の木崎奏が出会ったのは、職業も風体もどこか
浮世離れした御劔耕助という男。
常に和服で丸眼鏡、紙芝居屋を自称し、喫茶店“ひがな”の
地下室で昭和レトロな品々に囲まれて暮らす謎多き人物だ。
観客のニーズをまるっと無視したバッドエンドの紙芝居ばかり
つくる御劔に、なぜかいたく気に入られてしまった奏は、
そこから不思議な夏休みを過ごすことに…。
紙芝居が秘められた過去をひもとく、心ほっこりミステリ!
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本作のメインキャラは、高校生の木崎奏(きざき かなで)。
そして、バッドエンドな結末ばかり描く紙芝居屋の
御劔耕助(みつるぎ こうすけ)
太宰治と中原中也と海藻を足して三で割った感じ・・・らしい。
( ̄へ ̄|||) ウーム よくわからん(^◇^;)

喫茶店“ひがな”の地下室で昭和レトロな品々に囲まれて
カメと暮らしているけれど、一応、大家である。
恐ろしい話を描いているけれど、霊無能力者である。
心霊不感症とか、鈍感とも言う。

霊能力が無いといえば、0能力者ミナトを連想してしまうが
ミナトほど活発でも、破天荒でもない。
どちらかと言えば、小学生から名前を呼び捨てにされ
ダメ大人だと怒られてしまうような男である。
ちなみに奏は、見える人である。

「バッドエンドの男」
自治会の手伝いをしていた奏が、お祭りの紙芝居に
ピンチヒッターとして紹介された御劔耕助を迎えに行くと
出てきたのは和服で丸眼鏡の浮世離れした男だった。
仕事の依頼に喜び勇んで出向いた耕助だったが
子供相手にホラー全開で子供は泣きだすわ、
親は怒るわで散々だった。
その後、何故か奏のクラスメイトが兄と一緒に
廃墟から誘いの電話をしてきて・・・

「沼神」
奏の祖父は、合気道の師匠だったのだが、妻である祖母を
亡くしてからは引きこもりがちになっていた。
祖母の実家で蔵を整理することになり、奏は祖父の替わりに
耕助を伴って出かけ、そこで昔奉公に来ていた姉やが
話してくれた龍神の話を聞くことになるのだが・・・

「通り道」
喫茶店「ひがな」の女主人:沙弥子の娘:小学生の留美は
クラスメイトの健太の切実な願いを、水泳のバタフライを
教えてくれることを前提に助けることにするのだが
その方法がとんでもない方法で・・・
耕助を馬鹿にしながらも、耕助を信じている留美は・・・

「君のための紙芝居」
奏の学校に新しく赴任してきた美形のユリちゃん先生。
隣の部屋が曰くつきの部屋で、すぐに人が入れ替わるらしい。
そこで、大家である自治会長が、あの部屋に何事もなく
一か月過ごせたら20万払うと言う。
更に翌年の夏まつりの紙芝居をやっていいという条件で
その依頼を受けた耕助だったが、奏には見えていた。
人が入れ替わる原因となる霊が・・・


これはホラーというより昭和ヲタクな男と
世話好きの高校生のビビりながらもホッコリするお話しです。

バッドエンドしか描かないのには理由がある。
ハッピーエンドの後も人生は続くよ?
・・・なるほどね。
この紙芝居屋には秘密がある。わざとらしく臭わせている
そして、ユリちゃん先生も、御劔という名字に曰くありそう。
まぁ~これはこれでシリーズは楽しいのでしょう。
mokkoはとりあえずもういいや(^◇^;)