白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記/小野 不由美 | mokkoの現実逃避ブログ

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ページ: 371P
発売日: 2019/10/12

 

戴国(たいこく)に麒麟が還る。王は何処へ──。
乍 驍宗(さく ぎょうそう)が登極から半年で消息を絶ち、
泰麒(たいき)も姿を消した。
王不在から六年の歳月、人々は極寒と貧しさを凌ぎ生きた。
案じる将軍李斎(りさい)が慶国(けいこく)景王(けいおう)、
雁国(えんこく)延王(えんおう)の助力を得て、
泰麒を連れ戻すことが叶う。
今、故国(くに)に戻った麒麟は無垢に願う、「王は、御無事」と。
白雉(はくち)は落ちていない。
一縷の望みを携え、無窮の旅が始まる!
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18年ぶりの書下ろし新作、ついに!

戴の謎に迫る!(地図の右上が戴です)
驍宗と泰麒の行方が気になって気になって
やっと読める喜びをどう伝えたらいいのかо(ж>▽<)y ☆
ドキドキしながらページを捲る。

戴の国は荒れて貧しい。その貧しさが半端ない。
軒先すらも貸してもらえない。下手に貸したら
住み着かれてしまうから・・・
旅の途中でたどり着いた里には、入る事も出来ず
母子に付添って旅を続ける男:項梁(こうりょう)も
追い出す側の去思(きょし)も心が痛む。

そこに、騎獣を連れた李斎と泰麒が現れ、三者は勘違いから
思わず戦いそうになるのだが、項梁が載麒と李斎に気付いた。
去思は国の中に点在する寺院の者だった。

戴の国では道観という、修行寺のような組織がいくつもある。
その繋がりのおかげで戴の民はなんとか生きている?
そういえば、最初に寺を建てたのは巧の国だったか・・・
海客(蓬莱から来た人)がもたらした宗教のおかげですねぇ。

思わぬところで手助けを得た李斎と泰麒。
戴の国では、表向きは李斎も反逆者となっている。
そうじゃないことは戴の国民ならみんな知っている。
けれど、それを口にすると逆賊として襲われるので
去思が関係する寺院や里の者を頼って旅を続ける3人。

驍宗を襲い、載麒にまで刀を振るった阿選(あせん)は
玉座を乗っ取り、驍宗に関係する者たちを徹底して
潰しにかかった。
個人だけでなく里ごと焼き尽くした。
驍宗を慕っていた者たちは散り散りになって行方はつかめない。
けれど白雉(はくち)は落ちていない。
(王が死ねば白雉が王の死を鳴いて知らせて死ぬ「おちる」)
だから王は生きている!
泰麒と李斎達は、驍宗が行方不明になった土地に向かいながら
色々と情報を探りながらも前に進む。

途中、載麒と項梁、李斎と去思とで別の道を進む。
ここでの泰麒の行動に愕然としてしまった。
こんな堂々とした載麒を見たら、驍宗はどんなに喜んだことか!
確か、登極間もない頃の驍宗が、泰麒が幼いことを
気にしてる風な場面があったので気になっていたのですよ。
あれは、こうなることを予感していたのでは・・・と
今更ながら思ってしまいます。

李斎達は驍宗が失踪した場所で、目立たないように
情報を集める。
驍宗が行方不明になった日に何があったのか。
口の堅い里の住人からもたらされる情報を繋ぎ合わせ
そこに確実に陰謀が隠されていたことを知る
泰麒達もまた、城に乗り込んだまではよかったが
軟禁状態になっている。

まもなく厳しい冬がやって来る。
なんとしても民を救済しなければならない。
王を探さねばならない。
気持ちばかりが焦る第1巻。
あぁ~色々と泣けますぅ~。゚(゚´Д`゚)゚。

気になるのは「病んでいる」というワード。
信頼されていた驍宗の麾下である州候達が病んでいる?
更に阿選軍に加勢したと思われる土匪(どひ:玉を産出する
鉱山の仕切り、調整役)の勢力の動き。
更に巧妙に王座を奪い取ったにもかかわらず、
政をしない阿選は何を考えている?
色んな事が気になりながら2巻を読みます!

あぁ~驍宗様ぁ~(ノ◇≦。) ビェーン!!