禁涙境事件/上遠野浩平 | mokkoの現実逃避ブログ

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ページ:新書・294P
発売日:2005/1/14

涙。
――それは誰もが流すもの。
たとえ禁じられても、こらえきれず溢れるもの……
魔導戦争の隙間にあるその非武装地帯には、見せ掛けと偽りの
享楽と笑顔の陰でいつも血塗れの陰惨な事件がつきまとう。
積み重ねられし数十年の悲劇の果てに訪れた大破局に、
大地は裂け、街は震撼し、人々は喪った夢を想う……
そしてすべてが終わったはずの廃墟にやってくる
仮面の男がもたらす残酷な真実は、過去への鉄槌か、
未来への命綱か……?
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戦地調停士シリーズ 第4弾
 

Mirokuさんから頂いた本です。

    ↑クリックレビュー

荒野の果てにある非武装地帯のスラム街:禁涙境
あらゆる魔導が“十字線”の元、無力化される。
そこで現在までに起こった未解決事件を、
戦地調停士EDが解決するという短編集的なお話し。
そこにEDと風の騎士の少年時代のエピソードを
挟みこんでくれてありがとぉ~

禁涙境の名前の由来となった男の演説の途中の死から始まり
妊娠も出来ないはずの場所での妊婦殺害。
幸運街の殺人鬼、無用街の暗殺。
一見すると、それぞれが独立した殺人事件なのだが
短編に気を取られていると最後にビックリします( ̄ー ̄)ニヤリ
ちゃんと収束させてしまうんだもんなぁ~
お見事です。

っていうか、EDが仮面を外すんですよ!
w(゚o゚)w オオー! そうだったのかぁ~・・・

そして、いきなり出てきた残酷号。
次巻のタイトルじゃないですか。
これ、続いてますよね。
また、未来と過去が行ったり来たりするのね・・・
脳みそが混乱してしまいますよぉ~(^◇^;)

そして世界最高の天才舞踏家イーヴ・ハーヴ
こいつ、最初から好きじゃなかったけど
最後はスカっとしました。