海賊島事件/上遠野浩平 | mokkoの現実逃避ブログ

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ページ:新書・310P
発売日:2002/12/13

海賊。
―それは常に奪う側に立ち、奪われる側には決して立たぬ者。
魔法が文明を支配する世界の中で、海賊ムガンドゥ一族に
略奪される危機が訪れる。
全面戦争も辞さぬ強大な魔導艦隊が彼らに要求するもの、
それは完全密室の中で起きた殺人事件の容疑者だった―
全世界が緊張する中で海賊は一人の女を呼ぶ。
その名はレーゼ・リスカッセ。
そして彼女には、仮面を付けたとても奇妙な友人がいて―
この世で最も美しい死体と、三代に亘る一族の歴史をめぐる
因果の先に待つものは、勝利か敗北か、それとも―。
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戦地調停士シリーズ 第3弾
 

Mirokuさんに頂いた本です。 

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タイトルからしてムガンドゥが主役かと思ったら
いきなり、それから50年って・・・(^◇^;)

ハローラン公国の港に荷物が陸揚げされたが
その荷物は夜壬琥姫(やみこひめ)を閉じ込めた
クリスタルの結晶だった。
それは密室で殺された被害者で、犯人はまだ
捕まっていない。
その最有力容疑者がいる場所を教えてくれたのは
前作:紫骸城事件に登場した女盗賊だった。
月紫姫は事件解決には七海連合のEDしかいないと判断。

また、容疑者が逃げ込んだ海賊島では、
レーゼ・リスカッセに調停を要請。
更に風の騎士を供とするレーゼの指示で
戦地調停士:EDに調査を指示。
ここで殺竜事件の三人:ED、ヒース、リスカッセが揃う!
テンション上がって来たぁー!

背景は魔法が存在する世界の密室殺人事件とはいえ
魔法世界での約束事がきっちりしているから
ちゃんとミステリになってると思うのだが・・・
未だにミステリ初心者で推理できないので強く言えない。

舞台は2つ。
1つは殺人事件が起こった国際的高級サロン:落日宮

ここに落日宮側の語り手であるカシアス・モローが
七海連合の採用試験を受けるためにやって来た
そこで被害者である夜壬琥姫と顔見知りとなる。
更に女を寝取ることを楽しみとする魔導彫刻家の
スキラスタスが夜壬琥姫に猛アタックをかけるが
待ち人がいるからと、さっくりと切り捨てられる。
その後、クリスタル化した夜壬琥姫が発見される。

もう1つの舞台は、海賊島。

落日宮から逃げ込んだ最有力容疑者スキラスタスを
帝国側が強大な魔導艦隊を率いて引き渡しを迫る。
そこに風の騎士ヒースを伴ってリスカッセが登場。
風の騎士を目にした帝国側は手出しが出来ない。
帝国側の見栄と意地は頂点に達し・・・


いやぁ~なかなか面白かったです。
ムガンドゥ一世がメインじゃなかったのが肩透かしだったけど
それでもムガンドゥ三世までの歴史が語られるので、まぁいいか。
っていうか場面がコロコロ変わるのと、いきなり過去の話を
混ぜ込んだりするので、脳みそが忙しい(^◇^;)
完全キャラ萌えの読み方をしておりますが、EDのくどすぎる
推理と講釈に、あぁ~EDってそういう奴だったと
改めて思い出してみたり・・・
海賊島側の状況も後半は緊迫していて、マッタリと緊迫を
交互に味わえる(^◇^;)

結末は、まぁ~推理できないので、そうだったのかぁ~と
まんまと転がされたわけだけどねヾ(;´▽`A``アセアセ
まぁ~基本、転がされたいのでねぇ~
しかし、久しぶりのEDの長ったらしい状況説明にも
思わせぶりな態度にも、ちょっとそそられたのですが
なんでEDが好きだったのか今更疑問に思ってみたり(^◇^;)
要するに、最初の殺竜事件が面白すぎたんですね。
ってことで、続きを読みます。