下町不思議町物語/香月 日輪 | mokkoの現実逃避ブログ

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現実から目を背けて堂々と楽しむ自己満足ブログ

 

ページ: 187ページ
発売日: 2012/1/28

西の方から転校してきた小学六年生の直之。
病気のせいで体が小さくても、方言をからかわれても、
母親がいなくて厳しいおばあちゃんに辛くあたられても、
挫けない。
彼が元気なのは、路地の向こうの不思議な町で、師匠と
その怪しい仲間が温かく迎えてくれるから。
でも、ある日、学校でのトラブルがもとで直之は家出する。
おばあちゃんとお父さんは、直之との絆を取り戻せるのか…。
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二度目ましての作家さん。

主人公の直之は、幼い頃にかかった病気が原因で発達が
少し遅れていて、三年生までは養護学級にいたのだが
転校して早々にクラスのガキ大将に何度も突っかかられ
大ゲンカしてはガキ大将の母親が家に乗り込んで来て
その度におばあちゃんに冷たく当たられる。

というのも、父親の実家が資産家で、父親は恋人と
駆け落ちし、直之が生まれたのだが、結局は分かれて
父親は実家に戻ることになった。
だからおばあちゃんにとって直之は、駆け落ち相手との
子供であり、何をするにも時間のかかる直之が許せない。

直之は、なるべく家にいたくないものだから
学校帰りに道草をくっていたのだが、1匹の猫を見かけて
なでていたら、二人連れの男が歩いて来て、着物姿の
男が関西弁だったことに気付き、男について建物の中に
入って行ったら、そこは喫茶店だった。
それが師匠である高塔と怪しい仲間達との出会いだった。
翌日、迷わず喫茶店に来ていた直之に驚きながらも
木造平屋の自宅に招き、そこで不思議なモノ達を見る。

優しい師匠や仲間達に囲まれて、まるでトトロの世界だと
はしゃぐ直之。
しかし、学校でのトラブルがもとで家出をした直之が
向かった場所とは・・・

父親は直之の師匠のところに行けるのか?
サツキとメイのように、トトロ達の住む町に行けるのか?
おばあちゃんは直之と父親を理解できるのか?

優しくて可笑しくて楽しい師匠と仲間達。
こういう優しいお話は大好きです。
そして、あの妖怪アパートの住人の古本屋も
普通に登場してましたぁ~♪

何がショックだったって、著者が亡くなっていたことを
知らなかったことですよぉ~(ノ◇≦。) ビェーン!!