怪を編む/ショートショート・アンソロジー | mokkoの現実逃避ブログ

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現実から目を背けて堂々と楽しむ自己満足ブログ

 

発売日:2018/4/12
ページ:431P

アミの会(仮)とは、各ジャンルで活躍する女性作家の集まり。
網のように広がる交遊関係、フランス語で友だちという単語(amie)、
全国各地のメンバーがインターネットで意見交換をしながら、
一冊のアンソロジーを編むというところから名付けられた。
アンソロジー企画第五弾は、十三人の豪華ゲストを迎え、
二十五編の書下ろしショートショートをお届け!
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サマンサさんのレビューを読んで購入しましたぁ~

新しい作家さんを発掘するにはアンソロジーがいいですよね♪

5つのエリアに分けられたショートショート
話そのものが怖いもの。読み終えてからゾッとするもの。
そういうことかぁ~という怖さに、既にそこにある怖さ。
恐ろしいという思いが凝り固まって引き起こす怖さ。
何かわからないモノの怖さに、知らぬ間に始まっていた怖さ。
まさに怪を編むですわぁ~

「イルカのシール」「霊怪」「デコイ」「つい」
「グリーフケア」「オルレアンの噂」が印象深かったです。

AREA♠
「メイクアップ」(太田忠司)
  顔のせいで左遷された男がとあるメイクアップ室に行き・・・
「血液型別あなたの今日の運命」(友井羊)
  血液型別の運勢を聞かされていると思いきや・・・
「あなたが好きだから」(永嶋恵美)
  好きな女性の部屋を覗き見ているのは・・・
「イルカのシール」(似鳥鶏)
  強盗に娘を殺された母親会いに行った雑誌記者は・・・
「霊径」(松村比呂美)
  霊道とは違う霊怪(レイケイ)の注意点とは・・・

AREA♣
「微睡みの森」(井上雅彦)
  ゾンビに追われて・・・
「と・み・た」(大崎梢)
  初めて入ったスーパーで死だはずの友達を見かけて・・・
「デコイ」(坂木司)
  どこか抜けているマイコの世話を焼くリサだったが・・・
「胡瓜を焼く」(田辺青蛙)
  弟の夢は、鬼になぶり殺しにされること・・・
「今朝早く、私の左目は旅立った」(矢崎存美)
  無口な左目が家出をして・・・

AREA♦
「母校」(芦沢央)
  母校での講演に臨んだのに演題が変わっていて・・・
「鴨」(北野勇作)
  駅から小高い丘を目指して歩くのだが・・・
「つい」(柄刀一)
  納涼気分を味あわせてやろうという誘いに乗ったのだが・・・
「グリーフケア」(新津きよみ)
  60代半ばの圭子がカルチャーセンターの講座を訪れて・・・
「命賭けて」(丸山政也)
  カフェに併設されたギャラリーで出会った女性の話は・・・

AREA♥
「甘い種」(彩瀬まる)
  思わず飲み込んだ甘いものを気にせずダイシさんと話すと・・・
「聖女の恋文」(篠田真由美)
  古なじみの同業者から引き取った寝台の曰くとは・・・
「見つめるひと」(柴田よしき)
  父親とは別の男と逃げた母を憎みながらも愛した娘は・・・
「記憶」(福田和代)
  短編小説の結末が他の人とは違っていて・・・
「夕暮れ色のビー玉」(光原百合)
  お気に入りのビー玉よりもきれいなものを見つけて・・・

AREA★
「わたしのスペア」(近藤史恵)
  貧乏暇なしの栞が、願いの叶うメダルにキスをしたら・・・
「みかんの網」(鈴木輝一郎)
  歴史小説家に話しかけてきた老人の話とは・・・
「オルレアンの噂」(蓮見恭子)
  占いカフェに誘われて入ったら、彼女は忽然と姿を消して・・・
「甘えん坊の猫について」(林譲治)
  新居に引っ越した時に、生後一年の猫を迎え入れて・・・
「穴を掘りに」(松尾由美)
  深夜、穴を掘りに行くという少年と出会い・・・