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書店男子と猫店主の平穏なる余暇 (集英社オレンジ文庫)
594円
Amazon |
発売日:2016年01月
頁 数:256P
駆け出し絵本作家の賢人は横浜・元町の『ママレード書店』で
アルバイト中。
店主のミカンは猫と思いきや、人の夢を食らう『獏』。
夢に混じる記憶を消化できず、賢人に向かって吐き出してくる。
ある日、 同級生だった拓也が来店して…?
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初めましての作家さん。
やってしまった。本作は第二弾でした(^◇^;)
それでも主要キャラの説明は文中に入っているので
困る事は無かったです(´。`;)ホッ
古い洋館を継いだオーナーが開いたママレード書店。
主人公は、オーナーの後輩でアルバイトの賢人。
店主のミカンは、猫に見えるが実は人の夢を食べる貘。
夢に混じった記憶はミカンが消化出来ないので、賢人に吐き出し
賢人はその記憶を白昼夢のように見てしまう。
困ったことにその記憶は、夢を見た本人からは抜け落ちる。
結果、賢人は記憶の持主に関わることになるのだが・・・
ザックリ言うと、こんな流れのお話になっております。
「うたかたの時」
賢人と同級生だった拓也が来店し、賢人に手作り絵本を
依頼する事になるのだが、結婚を間近に控えた拓也の
ノロケ交じりの話と世間の噂は食い違っていて・・・?
「過去、今に還り」
女子大生の新井桃子から頼まれて、絵本作り講座を
書店内でやることになったのだが、スタッフの佳奈に対して
桃子を含め、他のスタッフはよく思っていないらしく・・・
「手紙」
店を訪れた老紳士は、オーナーの知り合いだった。
どうしても気になる事があるとオーナーに相談したのだが
オーナーの親戚を巻き込んで話は予想外の方向に・・・
ミカンの呟きが「ヌウ・・・」とか「ヌフッ」とか面白いぃ~。
気まぐれな行動や、ふてぶてしい態度も想像しやすくて楽しい♪
オーナーの親戚で店の常連でもある美紅のセリフに納得。
「ヤな過去なんか、そうそう簡単に水に流せるかっつーの。
人間の頭はトイレじゃないんだから!」
日常の謎というか、謎なのか?
一風変わった日常のお話しみたいで楽しめました。
それにしても、表紙絵に人の顔を出すのは勘弁して欲しい
主人公を想像する楽しみを奪われる。
まぁ~mokkoの脳みそは、最初誤作動起こしかけたけど
結局はカバーの人間ガン無視で作り上げましたけど(^◇^;)