ページ数:333P
発売日:2006年08月
ふとしたことから手に入れた『奇怪なサーカス』のチケット。
主人公のダレン少年を待ち受ける不思議な運命とは…。
大長編物語が幕を開ける。
---------------------------
シリーズ第1弾。
友達に好きだから絶対に読めと言われ、全巻揃ってから
購入すると決めていて、12冊揃えたものの、今まで放置。
ようやく読む決意を致しました(^◇^;)
小中学生向けということもあり、ものすごく読みやすい。
そのうえ、大好きなヴァンパイアもの。
そして、偽名を使った自伝ってことになってます。
ダレンはクモが異常に好きな少年だった。
9歳の時、両親にペットとしてタランチュラを貰ったが
好奇心で、やってはいけないことを実践してタランチュラを死なせた。
それ以来、クモとの関わりを禁止された。
その後、親友のスティーブと奇怪なサーカスを見に行くのだが
ダレンは曲芸クモに、スティーブはクモを操るクレプスリーに
目が釘付けになった。
異常な好奇心に勝てなかったダレンは、サーカスに潜り込み
曲芸クモを盗み出すのだが、それを親友のスティーブに
披露した時、スティーブがクモに刺されて重体に・・・
病院では自分の悪さを知られるのが怖かった為に毒グモのことを
隠し通した結果、スティーブは弱っていく。
結局、クレプスリーに頼んでスティーブを救ってもらう代償に
半吸血鬼となり、クレプスリーの手下として働くことになる。
1巻は、ダレンが人間としての生活と別れ、バンパイアの手下として生きる決意をするまでを描いている。
ダレンは日記をマメにつけているので、細かい描写が
結構リアルだったりする。
子供特有の好奇心と、自分勝手な考え方をさも正当だと
言わんばかりに書いてる部分があって、青年の主張ならぬ
少年の主張的な部分は、大人から見ると痛かったりする。
その身勝手な行動が原因で、闇の世界に生きることになる。
それは親友の為だと思っているが、その原因を作ったのが
自分だってことを後悔しても遅かったりする。
こういう生々しい感情の揺れとかに、イラっとしたり
子供らしいと感傷的になったりするものの、人間の世界と
上手に別れるための方法とかもリアルに説明されていて
ヴァンパイアについても、他の著者達が書いてるものとは
少々違っていて、面白い。
ヴァンパイア好きとしては、続きを読みたいのですよ
( ̄ー ̄)ニヤリ