ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子/内藤了 | mokkoの現実逃避ブログ

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現実から目を背けて堂々と楽しむ自己満足ブログ


ページ数:323P
発売日:2014年10月

奇妙で凄惨な自死事件が続いた。
被害者たちは、かつて自分が行った殺人と同じ手口で
命を絶っていく。
誰かが彼らを遠隔操作して、自殺に見せかけて殺しているのか?
新人刑事の藤堂比奈子らは事件を追うが、捜査の途中で
なぜか自死事件の画像がネットに流出してしまう。
やがて浮かび上がる未解決の幼女惨殺事件。
いったい犯人の目的とは?
第21回日本ホラー小説大賞読者賞に輝く
新しいタイプのホラーミステリ!
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初めましての作家さん。

Mirokuさんに頂いた本です。

 ↑クリックレビュー

主人公は、八王子西署の刑事組織犯罪対策課に配属された
新人刑事で、異常なほどの記憶力を持つ藤堂比奈子。
未解決事件のファイルを丸暗記してしまうほどの実力である。
その特殊な能力が操作に役立つことになる。
「進め、比奈ちゃん」と書かれた七味唐辛子を常備して
くじけそうになる心に喝を入れる様子がいいんだなぁ

初めての現場は、遺体発見現場。
惨い殺され方だったが、首の締められ方が不自然だった。
しかし犯行の状況が撮影されていたことで、殺人と断定?
更に、その手口は自らが犯した殺人と同じ手口で・・・

正直、犯人のあまりにも非道な殺人に対して
同じ方法で殺されたって事にザマーミロと思ってしまった。
人を傷つけたり殺したりした奴は、同じ報いを受けるべきだ。
誰かが手を汚す事なく、やった本人が自らに制裁を与える。
なんて理想的なんだと思ってしまった。

聞き込みの途中で偶然知り合った心療内科の見習い医師
あだ名がシックリくる程、優しくておっちょこちょいの
ノビ先生 泣きっぷりが、本当にのび太君みたいだぁ

連続する自死事件
そのどれもが自分が犯した殺人と同じ手口
誰かが自殺に見せかけて殺しているのか?
しかし、留置所で自死した者は、その死に様が
映像として記録されている
そして流出した映像・・・

そんな中、同じ署内で比奈子の親友が惨殺される。
その状況から未解決の幼女惨殺事件との類似点を
発見する比奈子。

途中、この人が何かやってるんじゃないかと疑うんだけど
ここで違ってほしいと願ったのは私だけではないよね?

人を何人殺しても、死刑になって自分が死ぬのは一度きり。

殺人事件の犯人と、自死させるためのスイッチを押した犯人

警察小説にしてしまうと、ちょっと違う
だからホラーミステリってのが、落としどころとしては
いいのかな。
脇を固めるわき役たちも魅力的です。
死神女史・・・いいねぇ~

心も脳みそも忙しくて、ハラハラしながら一気読みしました。
続きが結構出てるので、楽しみですо(ж>▽<)y ☆