ページ数:395P
発売日:2016年09月
女優志望の緋口結衣子は、終戦直後の零戦を巡る
恋愛映画の主演に選ばれる。
しかし何者かによって脚本はおろか連絡先のメモまで奪われ、
映画自体の企画が無かったことにされてしまう。
不可解な状況の中、彼女の前に現れたのは呪師霊太郎と名乗る
貧相な若者だった(「零戦の時代」より)。
戦後の北海道を放浪する謎の探偵・呪師霊太郎――
時を経て、なお姿を現す不思議な探偵が遭遇した
4つの不可思議な事件とその解決を描く。
『人喰いの時代』の衝撃再び。
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初めましての作家さん。
Mirokuさんの人喰いの時代を読んで気に入ったんだけど
本作の方を勧められたので購入
初めましてというよりは、初体験って感じかなぁ~
とりあえず、主人公の呪師霊太郎は人じゃないよね?
タイムトラベラー・・・ならわかる(^◇^;)
で、4つの話のどれも結末を想像できない。
っていうか、そもそも何が起ころうとしてるのか
想像しても無駄っていうの?
何がどうしてこうなった?とムズムズしてたら
最後になって、あぁ~ってスッキリする。
だから、話の紹介が無理。
無理なりに書くけど・・・(^◇^;)
「神獣の時代」
北海道で、美しい巫女を嫁にするために、巨大アザラシを
狩る事となった男たちだったが、一人の男の死体があがり・・・
「零戦の時代」
航空兵と芸者の心中事件を基にした映画の主演に選ばれた
結衣子だったが、映画の企画自体が無かったことに。
話は終戦直後にさかのぼり・・・
「啄木の時代」
大正8年。国民的歌人にまで上り詰めた石川啄木。
啄木の親友だった男(啄木の妹の夫)の店を訪ねた
探偵・呪師霊太郎は、啄木はピストルを持っていなかったか
と店員に伝言を頼むのだが・・・
「少年の時代」
白鳥の涙と呼ばれるダイヤをめぐる少年二十文銭との対決?と
砕石工場の為に奮闘する優しいケンジさんのお話し
どの話も面白いんだけど、少年の時代の少年二十文銭と
ケンジさんが、すごくよかったのよぉ~
そういうことかぁ~って思ったら、ジーンと余韻がね・・・
楽しかったなぁ~(*´ェ`*)ポッ
文中に出てくる「豊島区は都心から見るとやや西にある。
それなのにどうして東長崎という地名なのかご存知ですか」
という問いかけが気になって、その答えは明かされなかった。
実は、東京にいた時、練馬区民ではあったけど、住んでいたのは
区境で、マンションを出て数歩あるけば豊島区でした。
ただ、地名でいえば長崎と南長崎しかなかったのよ。
だから地名というより駅名ですね。
実際使っていた駅は「東長崎駅」でしたからぁ♪
まぁ方向音痴の自分が方角のことを考えるはずもなく
いきなりの問いかけに「知らなかったぁ~」と驚いた(^◇^;)
で、調べましたよ。
昔は長崎村と呼ばれていたらしい。で、駅ができることになった時
当時の国鉄?では、同じ駅名をつけることができなかったそうです。
九州には長崎があるので、東京の長崎っていうことで
東長崎になったらしいですよ。
西の京「京都」に対して、東の京「東京」みたいな感じですかね?
小説の内容とは全く関係ないところに引っかかってしまった(^◇^;)
これも楽しみの1つですよね(p^_^q)