バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ/藤木稟 | mokkoの現実逃避ブログ

mokkoの現実逃避ブログ

現実から目を背けて堂々と楽しむ自己満足ブログ


ページ数:403P
発 売 日:2011年07月

奇跡調査官・平賀とロベルトのもとに、バルカン半島の
ルノア共和国から調査依頼が舞いこむ。
聖人の生まれ変わりと噂される若き司祭・アントニウスが、
多くの重病人を奇跡の力で治癒したうえ、みずからも
死亡した3日後、蘇ったというのだ!
いくら調べても疑いの余地が見当たらない、完璧な奇跡。
そんな中、悪魔崇拝グループに拉致された平賀が、
毒物により心停止状態に陥った―!?
天才神父コンビの事件簿、驚愕の第4弾。
---------------------------
バチカン奇跡調査官シリーズ第4弾
 
カバーイラストはアントニウス14世ですね。
初っ端から平賀の危篤状態の描写にビビリました。
平賀が危険な目に遭うというのがわかった状態で
読み進めるのはドキドキものです。

奇跡調査はサウロ大司教から直接命じられます。
今回はイエズス会総長から、ルノア共和国のラプロ・ホラ教会の
アントニウス14世を聖人として推挙するというものだった。
彼は多くの病人を奇跡の力で治癒させたばかりか、狙撃され
死亡が確認された三日後に蘇ったという。

送られた資料には狙撃時の映像も含まれ、更には
航空チケットまで同封されていた。
奇跡調査官に調べさせろという挑戦的な行動
資料は完璧だったが、イエズス会から教会に多額の資金が
流れている事もあり、嘘の証拠を見つけるための調査となった。

ラプラ・ホラ教会には、聖アントニウスの生まれ変わりが現れる
という言い伝えがあり、その通りにアントニウス14世が現れた。
まるでダライ・ラマ信仰のように・・・

川の中州にあるラプラ・ホラで川向うから川の上を歩いてくる
アントニウス14世を見て驚愕。
しかも、二人も一緒に歩いてしまったという・・・
初っ端から、この奇跡ですよ。
何が起こっているのか体験している二人ですらわからない。

気を取り直し、それぞれの分野で調査を開始。
ロベルトは蔵書の保管の悪さに愕然とするものの
教会内のモザイク画や天使の肖像に違和感を抱く。
平賀は、アントニウス14世が射殺された時の洋服などから
DNA鑑定をするべく、血液を採取。
バチカンで、いつも調査をサポートしてくれるローレンに
採取したものを送る。
ちなみに、教会ではネットが使えないので村の集会所で
使わせてもらっている。

このローレンの粋な計らいで、FBI捜査官のビルに声がかかり
射殺事件の詳細な資料の公開を拒否した警察署で
資料提供を快く?受けられることになる。
ローレン Good Job!∑d(゚д゚*)
しかし、やはり映像からも嘘の証拠が出てこない。
射殺犯とも面会したが、サタンの爪と名乗っているものの
何かがおかしい。
めげずに調査を進める二人だったが、とうとう平賀に魔の手が!
それを救ったのがアントニウス14世だった。
これは奇跡と認めるしかないと、帰り支度をするのだが・・・

異様に魔女を警戒するバンゼルジャ神父が無残な方法で殺された
のどかな田舎町に蠢く影・・・
いやぁ~今回もスゴイ黒幕が潜んでいました。
1巻と同じくらいにビックリ。
なんて卑劣なやり方だ!と思いましたよぉ~
平賀とロベルトの代わりに心の中で怒り狂ってあげました。

それでも予感はありました。
最初の描写の段階で、これはおかしいだろうって思ったから
そういう輩が存在するのはわかってたんだけどね。

それにしても、平賀を弟のように思っているロベルト。
川に嵌ってずぶ濡れになった平賀は、濡れた神父服を
ビニール袋に入れたまではいいが、そのまま放置
それを回収して洗って干すロベルト
過保護過ぎですからぁ~!
まぁ~科学以外のことに全く興味を示さずに
一般常識にさえ疎く、夢中になると食事すら忘れる
そんな平賀をサポートできるのはロベルトしかいないなぁ~
天才とはこういうものなのか・・・
そういえば、1巻では英語が話せなかったロベルトも
話せるようになっている上に、他の言語も習得中だなんて
やっぱり天才設定バンザイですよぉ

今回も楽しい蘊蓄話が満載で大満足です。
イエズス会と鉄仮面の男の話は、懐かしかったぁ~

いつも思うのだが、職場がバチカンの中にあって
サンピエトロ寺院を観光客に紛れて歩くなんて
羨ましいなぁ~(*´◇`*)

アニメ化企画が進行中とか・・・
これ、映像化するの大変そうだなぁ~
あの素晴らしい建築や彫刻にイコン等々がねぇ・・・
お願いだから作画崩壊ってことにだけはしないで欲しいなぁ
あと1巻を1話で終わらせるのもやめて欲しいです。
時間をかけて作ってください。(*>人<*)お願い!