怪ほどき屋/南澤径 | mokkoの現実逃避ブログ

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現実から目を背けて堂々と楽しむ自己満足ブログ

ページ数:253P
発売日:2014年07月

 

素行不良霊能者の多賀宮善が、しぶしぶ仕事で組むことになった相手は、
超マイペースな唯我独尊男・奈(にのまえ)旬一郎。
日頃の行いが祟り、怨霊たちの餌食になりかけていた多賀宮は、奈いわく
「業の深さが怪を惹きつける」らしく、本人の意向などお構いなしに
便利な除霊道具認定されてしまうのだった。
次々に立ち現れる怪異―
美少女を襲う鬼、蕪の仮面の怪人、幼女の神隠し、
すべてを見事にほどいてみせる痛快オカルトミステリー誕生!!
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初めましての作家さん。

Mirokuさんに頂いた本です。

↑クリック レビュー

 

素行不良霊能者って何だ?と思ったら、霊能力が高いくせに
技もない上に修行もせず、口八丁手八丁で仕事を引き受け
ヤバくなったら即逃げる上に、金に汚い。
結果、色々と恨まれているだけでなく、怪まで惹きつける。
これがメインキャラの一人、多賀宮善。

 

そして超マイペースでお酒大好きで子供っぽくて
腹黒だけど実力はピカイチの奈(にのまえ)旬一郎。
更に心優しく聡明な秘書:西條雪緒(山姥憑き)

 

彼らは霊能者の常連が多い英国パブで
オーナーの黒鉄から仕事の依頼を受けるのだが
善は、霊感が強い上に、いるだけで怪が寄ってくるので
生餌として連れていかれる羽目に・・・

 

怪ほどき屋っていうくらいだから、怪を退治するのではなく
原因を突き詰めてほどいていくってものらしい。
登場する怪も、和洋折衷で何でもありって感じ。
小ネタや蘊蓄も散りばめられているから
そこら辺は楽しい。

 

が・・・惜しいなぁ~
キャラがなんというか中途半端。
善のダメっぷりは、ダメダメというほどでもないし
奈の子供っぽさも、子供というほどではない
雪緒の聡明さも、言葉でいうほど伝わらない。
ギャップ萌えがないんだなぁ~
しかもカバーイラストでキャラが固定されてるから
妄想する楽しみもない
奈の性格と外見がどうしても合わないんだなぁ~(^◇^;)

 

素材や題材はピカイチなんだけど
上手く使えてない感じが惜しい。
テンポもちょっと乗り切れなくて残念。

 

楽しいには楽しいし、怪の材料と小ネタは
楽しみだから、次を読んでもいいかなぁ~

 

ちなみに奈って、あれでしょ?
山姥連れてるから、あれですよね?●●童子(^◇^;)