
ページ数:504P
発売日 2007年09月
メフィスト賞 三島由紀夫賞 W受賞作家の衝撃作!
密室で惨劇の幕が開く!
コスプレする少女と同人誌に燃える少女。
凄絶ないじめを受ける少女といじめる少年。
そして人肉しか食べられなくなってしまった少女!
彼女たちの中に美しい転校生がやってきた日、
惨劇の幕が開かれる。
密室に捨て置かれた血塗れの死体は錯綜する事件の序章に過ぎない。
美少女学園ミステリーの最果て作!
---------------------------
鏡家サーガシリーズ第二弾
今回は次女の鏡稜子がメインのお話しにはなってるけど
本人はあまり登場しません。
そして、時系列でいったら、本作が最初になります。
だって、稜子さんったら高校生やってますから(^◇^;)
そして、前作を読んでいないと、やたらと出てくる
「能力」という言葉の意味が理解できないです。
それでなくても、物語の目線がやたらと入れ替わるので
どこに向かっているのかわからなくなってしまう。
なんせ会話がかみ合ってないから・・・(○ ̄m ̄)
色々な「何故?」が、後半でいきなり展開し始めると
脳みそが混乱します。
最後には、そういうことかぁ~と思うのだけど
スッキリはしないですね。
イジメにしても、やり方とか暴力シーンは
ただただ陰湿で壮絶で、お約束の見て見ぬふりも
しかたないと思わせるくらいに酷い。
前作以上にグロイので、苦手な人は読まない方が無難です。
人肉を食らうシーンもグロイんだけど、なんというか
空腹の限界を超えてる状態での餌を前にしたシーンは
料理人の感覚っていうのかな?
アンコウとかマグロの処理を連想しましたよ(^◇^;)
新鮮で旨いものを食べるための的確な処置っていうの?
追い詰められながらも頭は冷静。
いやぁ~怖いってば!
シリーズは続いているようですが、ここで終わりにします。
想像するのが疲れます。
嫌いではないですが、読後感の悪さがね・・・
解説は、上遠野浩平氏でして、書き方が面白い。
しっかり読み込んでるんだなぁと思いました。