
ページ数:459P
発売日:2007年03月
妹が首を吊った、とイカレた母親からの電話。
愉快そうな侵入者は、妹の陵辱ビデオを見せたうえ、
レイプ魔たちの愛娘がどこにいるか教えてくれる。
僕はスタンガンを手に捕獲を開始。
でも街には77人の少女を餌食にした〈突き刺しジャック〉も
徘徊していた――。
世界を容赦なく切り裂くメフィスト賞受賞作!
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鏡家サーガシリーズ第一弾
実は前のテーマ読みの時に、第三弾を読んでしまってね・・・
その黒さが結構気に入っていたのですよ。
そして、読み始めて思い出した。
先日読んだ暗色コメディは、病んでいた。
鏡家は・・・壊れていた・・・|||(-_-;)||||||どよ~ん
自分の思考回路が汚染されそうで怖い
だがしかし、読みやすいからサクサク進む。
メフィスト賞は、個人的にこうじゃないといけない(^◇^;)
「お兄ちゃん おは♪」と訪ねてきた可愛い妹が自殺した。
突然現れた男は、妹が3人の男にレイプされている盗撮ビデオを見せる。
妹大好きな公彦の復讐がスタート。
しかし、何故か公彦の兄は、その行動を全て知っていて・・・
同時期、77人の少女を刺殺した突き刺しジャックが
いまだ捕まらない中、公彦の幼馴染が、突き刺しジャックと
頭の回線が繋がる?
突然、少女が殺される直前に犯人の目とリンクしてしまう。
けれど、これから殺される少女は何故か微笑んでいる
たまたま知っていた場所に駆け付けたが、間に合うはずもなく・・・
しかし、突き刺しジャックは、犯行後の現場に駆け付けた
公彦の幼馴染を陰から見ていた。
はてさて、このそれぞれの流れがどこに繋がっているのか。
いやぁ~見事な壊れっぷりです。
異常な状況の中にあって、殺人の定義について語ってる状態が
すでに壊れてます。
でも、確かになぁ~と思わないでもなかったけど・・・
下手な挑発、数打っても不発(○ ̄m ̄)
そして、何がどうなっているかの説明があるんだけど
もはや妄想というか妄信というか、幻想みたいなんだけど
それ自体が既に病んでいる・・・というか狂ってる。
そこに柳田國男の話が出てくるのが驚きでした。
これは本当なのかなぁ~・・・
検索では引っかからなかったけど・・・
とりあえず、描写がリアルで、暴力シーンとかは
グロかったりするので、苦手な人は気を付けてください。
そして登場人物達は壊れてますので、その思考は
かなり不快です。
普通だった人の弱気発言でさえ、読んでいる最中は
不愉快になってしまうというか、むかつきました。
何というか、怒りを煽るのが上手いというか
煽っておいて、肩透かしを食らわせるって感じ?
結論が知りたくて、文章が読みやすいので
サクサク読んじゃったけど、結末も壊れてました(^◇^;)