コドモノクニ/長野まゆみ | mokkoの現実逃避ブログ

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コドモノクニ (河出文庫)/長野 まゆみ
¥486 Amazon.co.jp
ページ数:186p
発売日:2008年08月

きっとあしたはもっといいことがある。
みんながそう信じていた時代の子どものお話です(長野まゆみ)
21世紀になるまであと31年。
その年、マボちゃんは11歳。チロリアンテープ、
フィンガービスケット、インコのピッピ…
小さくも愛おしいコドモノクニから、外の世界を見つめる
マボちゃんの日々を描く、なつかしさあふれる連作小説集。
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仕事がキツクテ、現実逃避したい時は長野作品に限る。
(もちろん、作品は考えないといけないが)
そしてチョイスした本作は大当たりでした。

11歳だったマボちゃん。急速に成長する日々の
何気ないけれど、ひどく懐かしい出来事たち。
色んなところに昭和があふれていて、根拠のない自信を
振りかざしていたアノ頃のお話し。

このマボちゃんって、実は長野さん自身のこと?
なんて思ってしまいましたよ。
石のことに妙に詳しかったりするんだもの。
まぁ~興味のあることを追いかけるのって
誰にでもあるからね。
色んな事が懐かしくておかしくて、和みます。

マボちゃんの感覚が面白い。
こめかみに四角いばんそうこうを貼ってる人は
たいてい感じが悪い。
ピーターパンに出てくるウエンディが嫌い
ネグリジェで空を飛ぶのが嫌い(半分ねたみ)
(○ ̄m ̄)

ながくつしたをはいた世界一強い女の子が理想
その次が、石板でギルバートの頭を殴りつけるアン
ヾ(@^▽^@)ノわはは

ギンガムチェックの生地に目がない(確かに流行った)
なにかしらの手芸が学校で流行る
チロリアンテープ買いに行ったぁ~!
手作りのオシャレに夢中になったなぁ~

今の小中学生は、想像もつかないんだろうなぁ~
情報が溢れすぎているから、新鮮味がないっていうか
余裕がないのかもしれない
もちろん、その時代々にも流行りはあるんだろうけど
昭和チックな感じがやはり好き。

懐かしいだけでなく、色んな人が現れ去っていき
気持ちも色々変化していく。
過ぎてしまった事は、思い出そうとしなければ
忘れたままだったりする。
だからこそ、懐かしい感じのお話から、忘れていた
当時の出来事を引っ張り出す作業は楽しい。

解説にあったように、子供は急に止まれず
大人はもう戻れない。
たまには振り返って和むのもいいよね
楽しい時間を過ごせましたぁ~

宮沢賢治の「貝の火」を後で読んでみよう
宮沢賢治全集〈5〉貝の火・よだかの星・カイロ団長ほか (ちくま文庫)/宮沢 賢治
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