
発行年月:2011年08月
サ イ ズ:616P 15cm
東京の街そのものが謎であり、罠――
連続爆弾事件に名探偵・桜井京介が挑む
四月一日のW大講堂前を皮切りに開始された連続爆破事件。
ハンドル・ネーム≪火刑法廷≫の犯行予告はなにを語る。
故郷を捨ててさまよう少年、過去を引きずる男女、
我が子を亡くした父。
魂の置き場を喪失したものたちが、巨大都市・東京で交錯する時、
その救済は何処に。
建築探偵シリーズ第二部、堂々の完結。
-------------------
建築探偵シリーズ第10弾(通算14)&二部完結。
今回の舞台は東京。
とても静かなスタートです。
昔は最先端の建築として話題だったが老朽化に伴い
取壊しが決まっているという集合住宅の一室。
退官した元W大教授の部屋を神代教授が紳士然として訪ねます。
和装の元教授って・・・ポイント高!ヾ( 〃∇〃)ツ
いつものメンツはどうした?と思ったら、なんとなんと
時期的に前作の後半と被ってます。
そうなんです!京介達は、まだマレーシアなんです。
そういえば前作のマレーシア旅行には神代教授が
参加できなかったと言ってたっけ(^◇^;)
今回は静かなまま流れるかと思っていたら
群馬から煩い刑事が乗り込んできましたぁ
さりげなく過去キャラを出すから驚いた(^◇^;)
京介を頼って・・・ってのがまたいいのですよ(○ ̄m ̄)
実家にも親戚宅にも居場所がなく逃げ出した少年が
東京にいるらしいということだが、それだけで
管轄外の地域に刑事が来るはずもない。
そして京介達が帰ってきて早々に爆弾テロが勃発。
しかも最初に狙われたのがW大と神代教授のお宅。
使われていた爆弾の原料から、行方不明の少年の
関与が疑われたのだが・・・
更には、出かけていた蒼までも爆弾テロに巻き込まれ
さすがの京介も警察嫌いなんて言ってられなくなって
協力する羽目になる。
まぁ~蒼や京介が怪我するのはお約束と言いたいところだけど、
過保護3キャラに翳が加わって過保護4キャラになりまして
今回は翳が蒼を守りました。
(゚-゚*)(。。*)ウンウン 蒼のガードは鉄壁です(* ̄_ ̄)9
蒼が巻き込まれた事件に使われた爆弾の原料は
最初の爆弾の原料と違っていた。
爆弾テロ犯は複数いる?
京介の協力で浮かび上がるテログループ『火刑法廷』
犯行予告通りの爆破。その目的とは・・・
今回のテロでは怪我人だけでなく死亡者まで出る始末。
そこに劇団「空想演劇工房」主宰が絡んでるっぽくて
かなり胡散臭くなっている。
ちょっとやめてよぉ~深春や蒼を裏切らないでぇ~!
(mokko心の叫び)
更に、元W大教授の息子が小学生の時に死亡している。
事故死として処理されているのだが、ここにきて
当時同じ集合住宅に住んでいた息子の友達が
新しい住まいの事で元教授を訪ねるようになってから
忘れていたはずの息子の死への疑惑が頭をもたげる。
ジメっとして粘着質で変に熱い思考が入り乱れて
本当に梅雨のような心模様ですよ。
そんな中、京介は逮捕されるし・・・( ̄O ̄;)
色んな意味で冷や冷やしましたよ。
ただ、京介の屋上での舞台は妄想炸裂!!
あぁ~美し過ぎる(*´◇`*)(*´◇`*)
そして髪をゴムで結ぶ・・・というシーン
驚き過ぎて、電車で本を落としそうになりました。
動揺し過ぎです( ̄▽ ̄;)ゞ
そして後半でまたも「翡翠の城」の登場人物が
名前だけで登場。おかげで安心しました。
本当にサラっと前の登場人物を紛れ込ませるから
油断できないわぁ~
今回はストーリーとは別のところで思考が
働いてしまいました。
舞台が東京というだけなら、別に気にならなかったけど
場所が限定できるところに引っかかった。
元W大教授が住んでいて取り壊しの決まったアパート。
大正時代末期から昭和時代初期にかけて建設された
鉄筋コンクリート造の集合アパート。
名前と場所でピンときました。
リアルでも取り壊しが決まった時、ニュースとかでも
取り上げられてたし、再開発プロジェクトなんてのも
話題になってました。
そして、取壊し後に建設がスタートした時、
すぐ近くで仕事していたのよぉ~
その会社も建築に参加していたからね
土台作りの打ち合わせ会議を聞いてましたよぉ~
今では立派な商業施設に変身しましたね。
そして、話中で爆弾テロがあって、死者が出たという
赤P・・・
今はもうないけど・・・
これも解体工事の手法が話題になってニュースでも
やってましたよねぇ~
何で赤Pで死人を出すんだよぉ~!
思い出の場所で死人を出すなぁ~と心で叫びました(^◇^;)
やはり知っている場所とか出てくると、リアル過ぎて
いいんだか悪いんだか(^◇^;)
いよいよシリーズも第3部ですね。
まとめ買いするか??