鳥少年/皆川 博子 | mokkoの現実逃避ブログ

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鳥少年 (創元推理文庫)/皆川 博子
¥950 Amazon.co.jp
発行年月:2013年10月
サ イ ズ:333P 15cm

精神病院で受けた絵画療法によって絵の才能が開花した青年を巡る、
病院関係者たちの心の闇を書簡形式で綴るミステリ「火焔樹の下で」、
隣室をのぞき見た孤独な娘を誘う異様な遊戯と
その結末を語る「密室遊戯」等、1970年代から80年代に
発表された幻の作品をまとめた、13の不思議な物語の他に
初文庫化に際し、閉鎖的な地方に生きる少年少女の倦怠と
残酷を幻視的な筆致で描き出した「バック・ミラー」など
3篇の単行本未収録作を附した16篇を収める。
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いやはやシリーズでもないのに、こんなに続けて
同じ著者の本を読むなんて初めてじゃなかろうか?
嵌ってしまいましたよぉ~

本作は、確かに幻想と言えば幻想なんだけど
ミステリ調のものから、ホラー調のものまであって
幻想との境があやふやな感じがたまらない。
もちろん、それを感じるのは、ラスト。
今までのは何だったの?ってなくらいに
いきなり引っくり返される。

あぁ~これがたまらない ̄(〃゜o ゜〃) ̄
来るぞ来るぞって感じが全くしない
本当にいきなり引っくり返される

慣れてもいいはずなのに、いちいち
!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!? っと驚く(^◇^;)

特にやられたのが表題作の鳥少年
カバーイラストがいい感じだったからね
どんな世界に連れて行ってくれるのかと
かなぁ~り期待して読んだんだけどね
( ̄O ̄;) ウォッて感じ
そうよね・・・皆川さんだものね
こっちの想像なんて、お構いなしなんだよね
あぁ~・゜゜・(lll>_<、lllll)・゜゜・。
わかってはいたけれど、この仕打ちはぁ~ (;´_`)トホホ

本作では女の物語が印象深い感じがしました。
やっぱり女の執念というか情念って怖いなぁ~と思ってみたり・・・
今回も楽しませていただきましたぁ~♪ d(⌒o⌒)b♪


「火焔樹の下で」「卵」「血浴み」「指」「黒蝶」
「密室遊戯」「坩堝」「サイレント・ナイト」「魔女」
「緑金譜」「滝姫」「ゆびきり」「鳥少年」
「泣く椅子」「バック・ミラー」「沼」