オカンのじいちゃんが亡くなった時
1枚の絵がオカンの父親の兄の手に渡った。
それから数年経って、絵を受け取った兄の嫁が
あの絵をオカンが盗んでアメリカ兵にあげたと
言いふらして歩いたらしい。
(オカンの実家の裏がベースなの)
オカンはそんな事を言われているのを知らない。
そんなある日、祝い事があったらしく
兄嫁の家にみんなが集まったらしい。
(オカンは仕事で行っていない)
床の間に飾られた絵に親戚の1人が気付いた。
あの絵は盗まれたって言ってたんじゃないの?と・・・
兄嫁は「だから同じ画家の人に同じ絵を描いてもらった」
と言ったそうだ。
ところがラッキーな事に、その場に画家の奥さんがいた。
「その絵はうちの人の絵だわ。それが病院で描いた最後の絵だから
画き直したってことは有り得ない」と・・・
しかし兄嫁はオカンが盗んだから同じ絵を
描き直してもらったと譲らない。
親戚一同、兄嫁が嘘をついていたことがわかったらしい。
そこで画家の奥さんが言った。
「それは羨ましい。うちの人が地獄に行ってまで
あなたの為に絵を描いてくれたのね。
地獄でもいいから、もう一度うちの人に会いたかったわ」
親戚の冷たい目が兄嫁に注がれたらしいけど
それでも兄嫁はオカンが盗んだと言い張ったらしい。
その時の親戚の1人が、その話をオカンに教えた。
オカンは大激怒!
そりゃ当たり前だ(^◇^;)
しかしオカンがその話を聞いた時には兄嫁は既に他界。
その娘(mokkoも知ってる)に話したらしい。
そしたら娘だから親の話を信じると言ったそうで
オカンが家に勝手に入って絵を盗んだんでしょって
オカンに言ったんだって。
その時の騒動を覚えてるんだけど、結構仲良しだったのよ。
オカンが不動産の免許持ってるから、店をやりたいと言われて
あれこれ相談にも乗ってたしね・・・
その息子とmokkoの弟は同級生だし、うちにも
しょっちゅう遊びに来ていたんだよね。
自分の家にいるよりも、mokkoの家の方が
居心地がよかったらしい。
その騒動のおかげで6年ほど一切交流がなくなった事があった。
今は和解して普通にしてるけどね・・・
たまたま今日、その画家の孫にオカンが電話してて
その話をしてたんだよね(^◇^;)
絵の才能は孫に受け継がれてるらしくて、二科展にも
出品してるらしいんだけどね・・・
ちなみに画家の息子は警視庁勤務してました。
オカンはその画家から直接絵を貰っているのよ。
しかし絵に興味が無いので放置してたらしいけど
その画家さんがテレビで紹介されたことがあったらしく
オカンの弟が気付いて教えてくれて、放置していた絵を探して
修理に出そうか、そのまま保存しようか迷っているらしい。
まぁ~有名な画家ではないらしいけどね・・・
オカンを盗人呼ばわりしたオカンの父親の兄嫁は
死ぬまで嘘だったとは言わなかった。
しかも表向きは家の事とかオカンに散々協力させておいて
陰では泥棒扱いしてたんだから、オカンが激怒するのもわかる。
そんなに憎かったのかしらねぇ~
まぁ~親戚の誰もが、オカンが絵を盗んだと言われても
信じなかったらしいから、余計に頭にきたのかねぇ~
何が怖いって、やっぱり人だよねぇ~
どこで恨みを買うのかわからない。
やっぱり人が一番ミステリーだと思ったmokkoなのです。