ひらめきミイ子「見た?アイサの新しい動画!ついにあのモラハラ彼氏と完全決別!」

 

ニヤニヤマリカ「見たわ。サムネが『わたし、やっと自分を取り戻しました』ってやつ。もうタイトルからして覚醒してたわね。今回は本当に別れられたみたいじゃない。」

 

ひらめきミイ子「カウンセリングに通ってるって言ってたね。『自己肯定感を育てる旅』って。なんかすごく前向きで泣けた〜!さっぱりした顔してたよね。」

 

真顔マリカ「人は失恋するとコロッと人格変わることがあるのよ。『自分を知るとは何か』とか言い出して、次の動画では宇宙とつながる方法とか語ってるかもしれないわね。」

 

ひらめきミイ子「いつも泣き言ばっか言ってるあの子が、“自分を信じる力を取り戻す”とか“自己肯定感”とか言っててビックリした!でも、私も最近、信じる対象がWi-Fiしかない気がする。」

 

真顔マリカ「それはそれで現代的ね。“自己肯定感”って、単に『私って最高!』って思うことじゃないのよね。本当に大事なのは“自己理解”のほうよ。」

 

真顔ミイ子「えっ、そうなの?」

 

真顔マリカ「自己肯定感は“自分を受け入れる力”。自己理解は“自分を知る勇気”。前者は鏡の前で笑うこと、後者は鏡の裏側を覗くことよ。」

 

真顔ミイ子「鏡の裏側って何よ。ホラーじゃん。」

 

真顔マリカ「ホラーよ。自分の中の嫌な部分を見つめるのって、けっこう怖いの。でもそこを見ないと、自己肯定感なんて育たない。自分の影を知らないまま光ばっか追っても、まぶしくて転ぶだけ。」

 

真顔ミイ子「そうか。じゃあアイサも、カウンセリングちゃんと通って、自己理解を深めたのかな。アイサ、前は彼氏の言葉でボロボロだったじゃん?『お前は何もできない』って言われて、信じちゃったり。でも今は、『私はちゃんとできる』ってきっぱり言ってて、泣きそうになったよ。」

 

真顔マリカ「そうね。あの子、前は自分の声より、他人の声を聞いてた感あったわね。ミイ子の言う通り、カウンセリングで自分の声を取り戻したのかもしれない。」

 

真顔ミイ子「自分の声って大事だよね。私なんて、会社で上司に『もっと空気読め』って言われてから、空気の分子構造まで気にするようになっちゃったよ。」

 

真顔マリカ「あなたの場合、読んでるっていうか吸い込みすぎよ。窒息寸前。」

 

真顔ミイ子「うん、自分でもわかってる。でさ、結局のところ、どうやったら自己理解って深められるの?私も“自分探し”って何度もしたけど、だいたいカフェでケーキ食べながら、ぼーっとして終わるんだよね。」

 

ニヤニヤマリカ「甘いものを食べながら自分を知るのも悪くないけどね。でも本当は、自分の考えや感情をちゃんと観察すること。『今、私は何を感じてる?』って問いかけるだけでも、少しずつ見えてくるのよ。」

 

ひらめきミイ子「なるほどね。じゃあ私も今の素直な気持ち声に出してみる。“プリン食べたい”。」

 

ニヒヒマリカ「立派な自己理解ね。欲望に正直でいいわよ。」

 

ニコニコミイ子「ありがとう。じゃあ明日から“プリンを通して自己理解を深めるプロジェクト”始めるね!」

 

ニヒヒマリカ「それ、ただのプリンダイアリーになるわよ。」

 

ニコニコミイ子「まあいいじゃん!アイサも言ってたもん。自分に優しくするのが初めの一歩って!」

 

ニヤニヤマリカ「確かに。誰かの理想に合わせるより、バターの溶ける香りに包まれて生きる方がずっと平和だわ。」

 

ニコニコミイ子「やっぱり人生、スイーツと自己理解だね!」

 

ニヒヒマリカ「順番が逆じゃない?」

 

 

自己肯定感と自己理解は、切り離すことのできない関係にあります。自分を信じ、尊重する力は、自分を深く理解することからしか生まれません。

他人の期待や評価の中で生きていると、本来の自分を見失いがちです。しかし、自分の思考や感情、価値観に丁寧に向き合い、「今、何を感じ、何を大切にしたいのか」を知ることが、自己理解の第一歩になります。そしてその理解が、自分を受け入れる力、すなわち健全な自己肯定感を育てていきます。

人は誰しも、失敗し、傷つき、迷う存在です。けれども、自分への思いやりと寛容さを持つことで、私たちは困難を乗り越える力と、自分らしく生きるためのエネルギーを取り戻せます。良い自己肯定感の土台は、自己理解と自己への思いやりにあります。
自分の光と影の両方を受け入れながら、「今の自分にとって何が最も大切か」を問い続けること。その積み重ねが、より穏やかで確かな自己信頼へとつながっていくのです。