真顔ミイ子「見た?愛されたいチャンネルのアイサ、またあのモラハラ彼氏のとこ戻ってたよ。前回の涙の別れ動画はなんだったんだ…?」

 

真顔マリカ「見たわ。あの『今回は本当に変わってくれたの』発言、最近じゃテンプレ化してるわよね。」

 

真顔ミイ子「でもさー、アイサも毎回『今度こそ違う』って目がキラキラしてて、応援したくなるっていうか…。うっかり私も『良かったね』ってコメントしそうになったよ。」

 

真顔マリカ「希望って恐ろしいわね。特に、絶望の上に建てた希望は、強靭そうに見えるけど、実は脆くて、そしてたいてい裏切る。」

 

真顔ミイ子「名言ぽいこと言ってるけど、要は無理ゲーってことだよね?」

 

真顔マリカ「そう。彼女たちがやばい男と離れられない理由、いくつか想像がつくわ。」

 

真顔ミイ子「やっぱ、1番はアレでしょ?別れるって決めた瞬間に、急に彼が理想の男モードになるパターン!」

 

真顔マリカ「そう。突然、掃除する。料理する。『君の笑顔が一番だ』とか言う。」

 

ちょっと不満ミイ子「普段はリモコン渡すのすらめんどくさがる男が、急にキャンドルディナー予約するやつー!」

 

真顔マリカ「初期の釣り餌モードね。愛情じゃなくて、手放したくない支配を維持するための演技よ。」

 

知らんぷりミイ子「でも、それが見事に刺さるのよ。『昔の彼が戻ってきた!』って。」

 

真顔マリカ「昔もいなかったのよ、実際には。その彼は最初から幻だった。でもね、人は幻にだってすがれる。現実が痛すぎる時は。」

 

真顔ミイ子「で、他の理由は?なんであんなカオスな関係に戻っちゃうの?」

 

真顔マリカ「混沌が日常になってしまっているからよ。異常が普通にすり替わると、平穏の方が異常に思えるの。」

 

真顔ミイ子「たしかに…毎日ジェットコースターみたいだと、たまに平和が来ると逆にそわそわしちゃうかも。」

 

真顔マリカ「カオスと安堵のセット、まるで中毒性のあるお菓子のようよ。一粒食べたらもう止まらない。争って、傷ついて、泣いて、許して、また元通り。癖になるわ。」

 

不安ミイ子「やばい、なんか分かる気がしてきた…。」

 

真顔マリカ「そして3つ目は、もっと根深い。」

 

不安ミイ子「来た、根深いやつ!」

 

真顔マリカ「心も体も、じわじわとすり減っていくの。いつも緊張してて、気を抜く隙がなくて、気づいたら何も考えられないほど消耗してる。」

 

真顔ミイ子「…スマホの充電ずっと5%みたいな感じ?」

 

真顔マリカ「そう。そのうち、何かを選択する力も、自分を信じる力もなくなっていく。どうせ私には無理っていう前提で、毎日こなすだけになる。」

 

真顔ミイ子「そりゃ逃げる気力もなくなるね…。自分のことなんて後回しでさ。」

 

真顔マリカ「そう。その結果、『もしかしたら今度こそ変わってくれるかも』って、果てなき砂漠で、オアシスを探す旅人になっちゃう。炎天下でオアシス探してるうちに、『いつも喉が渇くのは、水を見つけられない自分が悪いんだ』っていう思考回路になっていくの。」

 

真顔ミイ子「それで、何されても許しちゃうんだ。うーん、なんか切ない。」

 

真顔マリカ「傷つけてくる相手に許しを与えるほど、『私は何されても許すよ』ってメッセージを送っちゃうから逆効果なのよね。」

 

真顔ミイ子「でもさ、結局、どんなに頑張っても、そのひどい相手が、変わる気ゼロだったらどうすればいいの?」

 

ニヒヒマリカ「それはもう、詐欺師に貯金預けて『いつか返してくれるはず』って信じ続けるのと同じね。」

 

不安ミイ子「ヒィ〜!怖すぎ!そういう男って、自分が独裁者だと思ってるわけ?」

 

真顔マリカ「独裁者というか、神様のつもりよ。ルールは全部自分が作って、許されるのも当然、相手の人生も自分のものだと本気で信じてる。」

 

不安ミイ子「うわ、それって一緒にいても、こっちの価値とか希望とか全部無視されるってことじゃん…。」

 

真顔マリカ「ええ。そういう関係では対等という言葉が、一切機能してないのよ。」

 

真顔ミイ子「…なんかもう、虚無だね。それでも『もしかして変わるかも』って思っちゃうのが人間ってやつかぁ。」

 

真顔マリカ「本当に自由になるためには、ひとつだけ必要なことがある。」

 

真顔ミイ子「なに?」

 

真顔マリカ「この人は変わらないって認める勇気よ。そして、『だから私はもう、ここを去る』って自分に宣言すること。」

 

真顔ミイ子「そっか…。逃げるんじゃなくて、見切るってことか。」

 

真顔マリカ「そう。中毒性があるものから離れるって、ものすごく勇気がいるし、しんどい。でも、やっとその決断をできた自分を誇りに思っていいのよ。」

 

真顔ミイ子「そっか。そういう関係って確かに中毒だね。もしかして、許すべきは相手じゃなくて、自分なのかな?中毒から自分を守れなかった自分も、勇気がなかった自分も、全部。」

 

真顔マリカ「そうよ。他人に向ける許しの前に、自分を許し、ようやく離れる決意ができた自分に『よくやった』って言ってあげるの。それが、これからを生きる力になる。」

 

ひらめきミイ子「なるほど!自分を大事にするって、最強の盾を持つみたいなことなんだね。マリカ、今日もキレッキレだね。」

 

ニヒヒマリカ「今日は湿度がちょうどいいのよ、毒がよく回る。」

 

ニコニコミイ子「この調子で次は“メッセージ無視されても待っちゃう女”について語ろうか。」

 

ニヒヒマリカ「いいわね。刺さる人続出の予感しかしない。」

 

 

自分を傷つける相手との関係を断ち切るのは、思っている以上に困難なことです。その背景には、「変わったように見える相手の態度への期待」「異常な関係に慣れてしまうこと」、そして「長期間にわたる精神的な消耗や自己否定」が深く関係しています。

傷つけてくる相手との関係では、許しや理解が逆効果となり、相手に「何をしても許される」という誤ったメッセージを与えてしまうこともあります。

このような関係を終わらせるという選択は弱さではなく、自分自身への最大の優しさです。

大切なのは、相手ではなく自分を許すこと。自分自身を守れなかった過去の自分を受け入れ、これからの自分を守る決断をすることです。

本当の意味での許しとは、苦しみを生む場所から自分を解放することなのです。