真顔ミイ子「ねえ聞いて。例のタワマン住んでる中学の同級生、インスタで闇落ちしてたの。真っ黒な画像に『やっぱりあなたを信じられない。限界』って書いてた。限界って、もうボーダーライン超えた感じだよね?」

 

真顔マリカ「限界って言ってる人に限って、あと2ラウンドくらい殴り合う元気あるのよね。」

 

真顔ミイ子「え、なにそれ修羅場経験者のセリフ?怖いんだけど。」

 

真顔マリカ「ちがうわよ。観察眼。あと若干の諦め。で、彼女、今度は何があったの?」

 

真顔ミイ子「たぶん旦那さんとなんかあったんだと思う。インスタ見る限り、家具とかめっちゃこだわってるのに、信頼だけIKEAみたいなぐらつき方してんだよね。」

 

真顔マリカ「家具は高級、信頼は組み立て式か。六角レンチで間に合わないやつね。」

 

真顔ミイ子「でもさ、気持ちはわかるのよ。あたしもさ、カズくんがちょっとスマホいじってるだけで、心の中でドラマ始まるの。BGM付きで。」

 

真顔マリカ「彼女も心の中の不信感ラジオ、毎晩オンエアしてんのよ。たぶん、過去に裏切られたトラウマが、勝手にディレクターやってる。」

 

真顔ミイ子「ていうか、信じたい気持ちあるのに、信じられないってかなりつらくない?」

 

真顔マリカ「ルームランナーで全力疾走してるのに景色変わらないやつよ。しんどいだけでどこにも進んでない。」

 

真顔ミイ子「すごい虚無。どうしたらいいの?」

 

真顔マリカ「まずね、信じられないって状態は、行き止まりの終点じゃない。どこかの駅で延々と運転見合わせしてるだけ。その電車が、いつかまた自然に動き出すこともあるかもしれない。でも、見切りをつけて先へ行きたくなったら、他の電車に乗り換えることもできる。」

 

真顔ミイ子「希望はあるってことね?」

 

真顔マリカ「そうよ。でも、乗り換えるなら、プラットホームまでの道のりは自分で舗装しないとダメ。あと、信じるって、よく考えたら毎回リスクがある。それを覚悟すること。」

 

真顔ミイ子「恋愛保険とかあればいいのに。」

 

真顔マリカ「掛け捨てすらないわ。信頼は毎回ノーガード戦法。『信じても大丈夫だと信じたい』っていう、根拠なき勇気の祭り。」

 

ひらめきミイ子「祭りには出たいな。浴衣も着たいし」

 

真顔マリカ「なら覚悟して。屋台のたこ焼きにタコ入ってない日もあるから。」

 

ちょっと不満ミイ子「それ詐欺でしょ!でもまぁ、わかる。完璧な信頼なんて幻想だよね。」

 

真顔マリカ「あとね、信じるって、自分への信頼が土台になる。『たとえ裏切られても、私は生きていける』って思えたら、少しは楽になるのよ。」

 

真顔ミイ子「そういう心の筋トレ、やってないわー。ずっとストレッチ止まり。」

 

真顔マリカ「まずはそこからね。あと、みんなそれぞれ愛の言語が違うのよ。あなたが欲しいのは“言葉のハグ”なのに、相手は“静かに隣でNetflix観ること”で愛を伝えてる場合あるわ。」

 

ちょっと不満ミイ子「カズくん、私のためにバリバリ仕事して頑張ってるアピールしてくる。連絡もらえない私は干からびてるのに。」

 

真顔マリカ「でしょ?それを、連絡してくれないなんて冷たいって解釈すると、一人で夜にインスタ真っ黒になる。」

 

真顔ミイ子「じゃあ、相手の愛の言語を翻訳する力が必要なのね。」

 

真顔マリカ「そう。愛のGoogle翻訳って言いたいけど、精度低いから最初は誤訳だらけよ。“好き”が“スキップ”くらいにはなる。」

 

ニコニコミイ子「でも、信じようって思った時点で、一歩進んでる気もする。」

 

真顔マリカ「そう。信じるって、もはや美徳じゃなくて、スキルなの。日々の訓練とセルフケアが必要。」

 

知らんぷりミイ子「少なくともホットヨガだけじゃ足りないってことね。」

 

真顔マリカ「あと、全部疑ってたら自分もしんどいでしょ?信じられないって言いながら、実は自分にも嫌気さしてるのよ。」

 

真顔ミイ子「わかる。自分も信じられないから、自分自身も嫌いになるループ。地獄よ。」

 

ニヤニヤマリカ「抜け出すには、“あえて信じてみる”っていうギャンブル、たまにはやってみるのもアリね。」

 

真顔ミイ子「当たればラッキー。外れたら…?」

 

ニヤニヤマリカ「おいしいもの食べて、ぐっすり眠ればいいわ。」

 

あんぐりミイ子「信頼、軽っ!」

 

ニヤニヤマリカ「だって結局、誰を信じるかより、信じた後の自分をどう扱うかが大事なんだもの。」

 

知らんぷりミイ子「マリカ、いつも皮肉っぽいのに、最後だけ急に人間味あるのずるい。」

 

ニヤニヤマリカ「夜だからね。夜ってのは、ちょっとくらい優しくないと冷えるのよ。」

 

ニコニコミイ子「じゃあ今夜はホットミルク泡立てて寝よ。」

 

ニヤニヤマリカ「泡は裏切らない。信頼はミルクからよね。」

 

 

信頼に関する5つの気付き

 

1. 信じられない気持ちは変えられるもの

信頼できない状態は永遠じゃありません。過去の傷や恐れが原因で、信じたくても信じられないことはあるけれど、必要性や希望が強くなれば、人はまた信じる方向に進めます。

 

2. 信頼にはリスクがつきもの

誰かを信じるのは、常に不確実なこと。だからこそ「信じる」とは、確信ではなく選択であり、覚悟でもあります。失敗しても、それでも信じたいと思えるかどうかが鍵。

 

3. 自分自身を信じることから始める

相手を信じる前に、自分自身の力を信じることが大切。「もし裏切られても自分は大丈夫」と思えれば、信じることは怖くなくなります。信頼は、自立した状態からの方が築きやすいのです。

 

4. 表面的な言動だけで判断しない

人はそれぞれ違った「愛の表現」をします。他人の愛し方が自分の期待と違っても、それが愛ではないとは限りません。見える行動だけにとらわれず、背後にある本質を感じ取る努力も必要。

 

5. 過去の痛みが信頼を邪魔する

現在の相手を疑ってしまうのは、過去のトラウマが原因であることも多々あります。相手が変わっても、自分の傷が癒えていなければ、同じ疑念を繰り返してしまうのです。まずはその痛みを自覚し、癒すことが第一歩。

 

信じることは、確実さの証ではなく、選び取る勇気。

過去の痛みや不安が邪魔をしても、信頼は少しずつ育て直すことができます。大切なのは、相手の言葉や行動の奥にある「本当の気持ち」を見ようとすること。そして何より、自分自身を信じること。
信頼はリスクを伴うけれど、その先にあるあたたかさやつながりは、人生をより豊かにしてくれます。