元々腕時計というのは精工舎のローレルやマーシーでも
そうですけど、レディスの懐中時計を元に作られたモノだ
という事は皆さんご存知だと思うのですが。
今回の1本もそんなウォルサムのゼロサイズ懐中時計の
6時位置に「ひっかけ環」が付いたモデルで腕時計になるタイプ。
シリアルをみますと1920年製のモノだと判りますが。
こんな形は1900年前後から存在してまして、最初は
「リボン」のような布製で腕に巻いていたらしい。
機械は普通レベルですけど大きさ的にもうちょっと小ぶりな
秒針の無いタイプでこの様な形のものが多いです。
30ミリ超えててのスモセコでケースに環付きは珍しいと思います。
逆に後年12サイズ前後で「パリス環もどき」を溶接でつけて
「軍用」とか言って売ってる時計も非常に多いですけどね(笑)
当然コイツはオリジナルですが、リューズ上の吊り環がクルクル
回るようになってますのでペンダントウォッチにもなります。