原作の素晴らしさは言うまでもなく、そうなると映像とした場合のギャップというものが
どうしてもついて回る。
実際に映画館での私と言えば、もう冒頭から涙腺はゆるみっぱなしであった。
『零式艦上戦闘機』
日本の戦闘機は本当に美しい・・・
その美しい機体が大空を飛ぶ・・・
もうその映像だけでも感動ものなのだから。
悲劇を背負わせてしまった「零戦」。
戦争映画というよりも人間ドラマであり、家族愛が根底に流れている。
ごく身近な女性が、「感動出来なかった・・・」という感想を述べた。
何故、宮部は特攻を志願したのか、どうしてもわからないからだという。
「必ず帰る」と約束したのにである。
そこから「何故?」の問いかけが続いて行く。
何故、飛行機を乗り換えたのか・・・
何故?何故?何故?
捉え方は、それぞれの心に響く何かが決めるもので、それぞれの捉え方を否定するものでもない。
原作で書かれていて、私が一番感動したシーンは、小説最後に書かれている。
そして、そのシーンは映画では映像化されていなかった。
私の捉え方は、そこにこそ「答え」があるのではないかと思っている。
日本人には独特の死生観があるのだから。

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河口湖自動車博物館「飛行機館」に展示されている21型

