家に帰ると家の中はどんよりとしていた。
夫は本当に嬉しそうだった。
能天気な顔を見ると
吐き気がする。
誰のせいでこうなったの?
そんな怒りが湧いてきて
その感情にも驚いた。
なるべく必要なことだけ話すようにした。
夜になるとやっぱり気持ちが落ち込む。
暗い海の底に漂ってるような
どこにも光が見えずにいた。
高知で出会った夫婦とオーナーの女性に
「1ヶ月後に来る」
と約束してたので
その通り予定を組んだ。
今回は前よりも長く旅程を組む。
四国に移住することも視野に入れ
必要な人に会わなくちゃ、と
いろいろ調べてアポを入れた。
忙しそうに予約をするわたしを横目に見ながら
不安そうな顔をする夫。
本当に自分から離れるなんて
思ってもいなかったんだろうな。
1ヶ月経って再び四国に向かった。