SNSがこれだけ普及して
社会的影響が強くなってきた昨今。
テレビ番組にも広く意見する人も
多くなってきました。
テレビを観る人が少なくなって
ネットにシフトチェンジする人が増加。
でも話題性にはしがみつきたいのか、
観たら見たで、意見したり批判する。
その上で、視聴者は絶対だと誇示したがる。
勘違いも甚だしいと思いますが。
集団心理は恐ろしいものですね(笑)。
さて、先日あった「キングオブコント2021」。
昨年までは、審査員にさまぁ~ず、バナナマン、松本人志氏と言った面々があり、その前は準決勝で敗退した芸人による採点形式でした。
採点や審査方法に対して炎上しまくり、
結果、今年のように審査する面々が小出しになり決勝発表時になると言う訳のわからない物になった大会?に見えました。
今年は空気階段と言うコンビに優勝が決まり、
話題になっています。
ベテランからアマチュアまで、たくさん参加もあり、大会としては盛り上がったかようになってはいますが。
好き嫌いはあるのは誰しもあるし、
あの日も出場する人たちが自分等が面白いと踏んで、決めたネタを披露する訳ですよね。
それで採点されてその日に一番を決める。
ビートたけしさんは以前、
お笑いに点数を決めて、順位を決めるなんて俺には出来ないし、これほど難しい物はない。
彼らはその日に面白いからと決めて考えて出してくる。言ったら鮮魚の活きが良いネタを持ってバクチして、その日の都合で決まるんだよ。
それが、客に向けてやるのか審査員に向けてやるのかでウケが変わるから、俺は審査員なんてイヤだし受けない。そんな器でもないし。
とメディアで語っている。
要は、その場所で評価してこうだと言ってしまうと、彼らが作る世界観や面白いという作品を潰しかねないし、何度も同じようにネタをしても味がでて変わることもあるから、その日に面白いのが一番になって、その日から人生変わるような事に、たけしさんはお笑いに数値化したくないと言ってると思いました。
で、視聴者はあれはよくないこれはよくない
とネットの匿名性を利用して書き込む。
自分等は一般人だから、視聴者だからと言う盾をつけてね。
この中にはお笑いに精通していて書き込んでる人もいるだろうけどね。
その人は独自に何かのツールを利用してくれたら良いだけなんだけど。
一番はこの匿名性高いネットに
自己誇示したがる人が多いのか、自分で審査し批評したがる、いわば「似非コメンテーター」ってのがいるんですよね。
いや、そりゃ意見したり批判するのは悪い事じゃないですし、自由にすれば良い。
だけど、演目だけならそれは通るにしても、その人を批難したりするのは違うし、審査方法や審査員に向けるのも違うと思いました。
決勝に進めた出場者に対しても、一部忖度あるんじゃないかと言われますが、その準決勝以下の審査員にしても選ばれた経緯まで明らかにしないとダメなんか?位の勢いだもんなぁ。
だけど、その日はそのネタ良くて出来が良くて勝ち上がったわけで、選んだのは選ばれた審査員の判断。
お客さんのウケ良くても審査員に響かないとなればねぇ。逆でもそうなんだよ。審査員ウケ良くても客には響かない。で、評価に差が出る。
ならば、落ちたらば、大会に拘らずに
劇場で頑張りゃ良いのよ。
面白いならば、評判は伝わってテレビやラジオに呼ばれるはずだから。
それこそSNSが使われたら良いのよ。
一番の評価であり身近でわかってくれるのは一般の方々なんだから。
だけどね、SNSで自分等はこう観るって考察したりするのは構わないよ。だけど、どっかのサブカルチャーに詳しいとか何とか言ってるエッセイストみたく、自己承認や誇示したがるヤツにとかと一緒の扱いみたいになるのはやめた方がいいですよ。
で、松本人志さんもちょっと勘違いじゃないが、影響力もつ人が少し立ち返って考えてもらわないと。
立川談志師匠も一時M-1審査員だった頃は 出場者に点数は辛くとも厳しくとも愛情ある言葉で励ましている。ああいう審査があっていいはず。
あの日、あの舞台に上がれたのは奇跡に近い。
エントリーせず、未だに地道に頑張る芸人も多数。消えては生まれを繰り返し、今にいたってる。
大会に優勝したとは言えど、
既に翌日には過去の物になっているわけで、
面白くなけりゃ、淘汰されるし
面白けりゃ、次にハードルが高くなる。
一周目は良くとも、2周目以降が問題山積な訳ですから、それだけの批判する責任あるならキングオブコントに限らず、寄席や劇場に足を運び、SNSだけの似非コメンテーターじゃない事をしてほしいもんですがね。