学年末考査も終わり、次男の通う中学ではクラスマッチで百人一首かるた大会があったそうです。


準備大変だっただろうなぁ~💦


長男の時は小学校でこういうのがあったけど、次男はこれまで一度も覚えたことがありません💧

ルールを大雑把にご紹介しますと‥


一般的な競技かるたのルール】

①取り札100枚の中から25枚を選び、自分側に並べ.、自分側を「自陣」相手側を「敵陣」とよぶ

②読み手が和歌の上の句を詠むので、その下の句が書かれているかるたを選んでとる

③相手側の札をとったら、自分側の札を一枚送り、自陣のかるたが先になくなったほうが勝ち


こんな感じです♪


さて、練習では次男がペアを組んだ男の子が唯一覚えていた

ちはやふる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに水くくるとは

の「ちはやふる~」が読まれると、「からくれなゐ」の札を周りの札ごと跳ね飛ばすのを眺めているしかなかったらしく😅


(この歌はかるた部の青春を描いた少女漫画「ちはやふる」で有名になりましたね。後に広瀬すずさん主演で映画化もしました。)

ちはやふる


「おれももう一か八か跳ね飛ばそうかな~😅」なんて言ってた次男に、秘策を授けることにしました。


それは最初の一字だけ詠まれたら探せる(ほかにこの音で始まる歌がないため)「一字決まり」と呼ばれている和歌、七首をまずは覚えるというものです。


せっかく百人一首大会やってくれるのに、一首も覚えないままそこにただ座ってるだけなんて退屈でつまらないですもんね。せっかくなら少しでも楽しんでほしいし‥



一字決まりの和歌は下の「」「」「」「」「」「」「」ではじまります。



 

むらさめの 露もまだひぬ まきの葉に 

  きり立ち上る 秋の夕暮れ


 ※「むらさめの~」の「む」が聞こえたら「きり立ち~」の札をとればOK🙆‍♀️ということですウインク


 すみのえの 岸に寄る波 夜さへや

  夢の通い路 ひと目 よくらむ


 めぐり逢いて 見しや それともわかぬまに

  雲がくれにし 夜半の月かな


 吹くからに 秋の草木のしをるれば

  むべ山風を 嵐といふらむ


 寂しさに 宿を立ち出でて ながむれば

  いづこも同じ 秋の夕暮れ


 ほととぎす 鳴きつる方をながむれば

  ただ有明の 月ぞ残れる


 せをはやみ 岩にせかるる滝川の

  われても末に あはむとぞ思ふ



次男のような初心者は、一首全部覚えなくても、最初は下線部部分の言葉に反応できるように一部だけ暗記するのでもいいと思うんです。


現役の国語教師の時は、和歌の内容や作者についてあれもこれもと欲張って説明しましたが、今思うのは最初から全部わからなくてOK。今回は楽しめたらそれで🙆‍♀️


逆に人って自分で後で興味が出た時に調べたりするし、そっちの方が案外心に残ったりするんですよね。


学校での勉強はまさに種まきと一緒で、いつかその子の中に「そういえばあのとき覚えた和歌はどんな意味だったんだろう?」とか「『めぐり逢いて』の和歌を書いたのって紫式部だったの⁉️」とか‥その種がいつか発芽するかもしれないし、それが何か悩んでる時にふっと心に刺さったり、救われたりね✨古典を学ぶ意義ってそういうところにあるわけだから。


楽しんで好きになってくれたら1番☝️きっと百人一首競技を作った人も最初はそういう気持ちからだったんじゃないかな。


次男には他にも音読した時のリズムが楽しくて覚えやすい和歌として



これやこの 行くもかへるも 別れては

知るも知らぬも 逢坂の関


などを教えました。


また、たくさん覚えてる子にも直前に教えてもらったそうで、


結果、当日は6枚も取れたそうで、次男のペアは2回勝って一回負けたと嬉しそうに話していましたニコニコ


そして、次男のクラスの別のチームが入賞したとかで、全員にビスコが配られたんですって💖


みんなで食べたビスコの味は格別だったでしょうね。