カンテサンスへランチに行ってきました
今回リクエストしたのはガスパチョ
去年は寸前で逃してしまい、他のどんなお店とも違うと
評判のガスパチョ、どうしても食べてみたかったんです
最初の1品目でした。
運ばれてきたものを見てビックリ
小さなグラスに入った、薄く赤い透明の液体!
ガスパチョって普通赤く濁っているのになぜ
その答えは、ふきんで丁寧にを絞って出た液体を
使っているからだそうです
それにセロリやキュウリで清涼感が加わり、
さらに普通はニンニクなどで出す辛みに似た刺激を、
炭酸を注入して作っているのだそうですよ~
この爽やかな飲み心地、本当は夏にいただきたいほど
すっきりとしているのですが、の甘味が出てしまっては
このお料理は出来ないそうなので、ちょっぴり青臭さの残る
この時期ならでは!なのだそうです
そうそう、私がこちらのレストランを好きな理由として、
こんな風にお野菜そのものの味を大切にしているところが
挙げられます。
最近のお野菜ブーム、なぜか「野菜が甘い=美味しい」
とぃぅ定義がなされているところ、多くないですか
野菜が甘いだけで評価が高い昨今の傾向、
とっても気になっていました
だってお野菜の良さって苦味だったりえぐみだったり、
それも1つの個性なのに、何でもフルーツみたいに
甘いことが評価されて・・・不思議ですよね
その点についてスタッフの方とちょっと盛り上がり、
同じように考えているレストランなんだ~
って嬉しくなりました
・・・さて、素人のくせに熱弁奮っちゃいましたが
続いてはスペシャリテ
塩とオリーブが主役
山羊乳のバヴァロワ
毎回食べていても、その日の自分の体調や気温なのか、
はたまたお料理そのものに差があるのか、いつも新鮮な
感動があり、そしてまた「やっぱりこれ食べると落ち着く~」
とも思う、こちらの定番メニュー。
今回は少しオリーブオイルが多めで、グリーンな香りが
心地よく鼻をつき、5月らしい美味しさでした~
続いて3品目は、
ポロ葱のエチュベと
エイヒレのポッシュ
これは私が選んだこの日のナンバー1
大好きなグリーンと白でまとめられたこのお皿、
1番下にはアボカドが。ねっとりした食感に混ざっているのは
レタスを細かく切ったもの。こちらはシャキシャキとした食感なので
一緒に口に入れると何とも言えずメリハリの効いた対照的な食感に。
さらにその上にはしっとりとしたポロ葱のエチュベが。
そのトップを飾るのが真っ白なエイヒレのポッシュです。
これはもう何というか、斬新すぎる発想と、
モダンな味に「降参!」でした
続いてはです。
萩から届いたイサキは、しっかり焼き目がついて
香ばしい香りが漂ってきます
でもそれ以上の感動は、ソース。
なんと、北海道で水揚げして海水に漬けたまま運ばれてきた
という雲丹と、ほんの少しのアンチョビで出来たソースなんです。
雲丹の甘味と海水の塩気、そして言われてもわからないほど
香りだけつけました、というわずかなアンチョビにはビックリ
そしてアンチョビにも勝るとも劣らないほどさりげない演出を
しているのが、ゆずの香り。
なんとこの香り、ゆずそのものではなく、
ゆずのお花を使っているのです
じぃーーーっと目を凝らすと、小さくて白い、可憐な花が
ありました
ゆずって柑橘の中でも結構特殊な香りなので、
私は個人的にはフレンチにゆずを使うことは
あまり好ましくないと思っているのですが、
ここまで「はんなり」香るゆずなら大歓迎
某レストランのシェフに提言したいぐらいです(笑)
付け合せはお花が咲く寸前の菜の花。
独特の苦味があり、またグリーンの色も濃くて
とっても美味しかったです
4品目はお肉。
こちらはシェフが久しぶりにいいものが入った!
と感激したという。
佐賀県産 酵素ポークの
3時間ロースト
厚さが4cmほどもあるの脂身を、フライパンに
押し付けて半分ほどの厚さに凝縮。
余分な脂は除いて、本当に美味しい脂だけを残しています。
ぃぃの脂は独特の匂いがなく美味しくいただけるという
だけあり、最初に見たときは「脂多いなぁ・・・」と
思ったのですが、口に入れてみると全然気にならず、
むしろ口の中で溶けていく脂に感動すらしました
付け合せは臭みのない行者にんにくや、
ヘーゼルナッツと飴色の玉葱を合わせたもの。
ナッツを使ったソースは前回もいただきましたが、
お肉と合うしぃぃですよね~
お食事はここまでで、お次はデザート2品です。
1品目はソースも具もないクレープ
赤ちゃんの手の平ぐらいの大きさのクレープが、
クレープ色をしたベージュの紙に包まれて出てきます。
中身も何もない、熱々のクレープ。
程よい焦げ目と香ばしい香りが本当に美味しく、
シェフが絶対他の人にやらせずに、1枚1枚ご自身で丁寧に
作っているとぃぅお話を聞いて、ありがたみの増した1品。
シンプルで懐かしさすら感じる感動的なクレープでした。
2品目も感動の1品。
液体の苺タルト
運ばれてきたお皿には、小さくカットした苺とミントの葉2枚、
そしてバニラビーンズの入った生クリーム、それだけ。
あらら・・・オオトリなのに地味・・・
と思っていたら、お皿の中央にキャラメル色をした
粒々なソースがたっぷり入れられました。
そう、もうおわかりだと思いますが、
このソースと苺、クリームを一緒に食べると
お口の中で苺タルトが完成するのです
タルトの材料を溶かしバターの中に入れて作るそうで、
そのときに出来る小麦粉のダマがポリポリとした
タルトっぽい食感を出すのだそう
他のお料理もそうですが、よく考えつきますよね
こちらのお料理は毎回驚かされてばかりです。
今回もまた岸田マジックに感動しきりのランチタイムとなりました
次回はいつ行こうかな
モンブラン好きとしては一度、岸田シェフ流マロンスイーツが
食べてみたいな~