元検事や精神科医などで構成されるジャニーズ再発防止特別チームは。稀代の性犯罪者であるジャニー喜多川の構造的な犯罪の主因を「性嗜好異常」と規定しました。
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(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース 配信
ジャニーズ再発防止特別チーム「ジャニー氏の性嗜好異常」など調査報告書で4つの原因列挙
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「性嗜好異常」は「性嗜好障害」とも言うそうで、多数派ではない性嗜好(指向)の内心およびそれがもたらすネガティブな結果等の総称を意味しているそうです。少年を内心で性愛の対象とすることも「異常」「障害」と見なしているのでしょうか。実際はニュアンスは異なるのかもしれませんが、一般読者はそんなことは知りません。権威ある調査チームが「性嗜好異常」と言及し、メディアもそのまま受け流して報道する現状は、犯罪者ではないLGBT等への広範なネガティブな刷り込みの原因となることが懸念されます。
異常や障害は内心の性的要望を相手の迷惑や心的外傷の可能性も顧みず地位や金品等、あるいは暴力などを行使して加害行動に移すことであり、ただ内心に性的欲望をとどめておくことは異常でも障害でもありません。
性的マイナりティは特段、異常や障害ではないというのが国内外の世の趨勢であることを鑑みれば今回、ジャニーズ再発防止特別チームが無定見に使用する「性嗜好異常」は差別を敷衍するものと考えざるをえません。また現時点でそれを問題視する報道なども見当たらないことも、日本は人権後進国にして権威に弱い国民性であることをあらためて感じてしまいました。
同チームは今からでも遅くはないから、を「性嗜好異常」を例えば「性的加害の麻痺」等に改めるべきです。
追記
本日、お昼過ぎ、上記文は朝日新聞の「ご意見・お問い合わせ (新聞、催事など)」」画面から、同社編集部に意見送信させていただきました。