去年2月27日、JR旭川駅構内で、交流サイトで知り合ったベトナム人実習生(当時35)の首などを複数回刺して殺害した罪などに問われている旭川市内に住むベトナム人の元技能実習生(25)の裁判が旭川地方裁判所で始まり、被告は起訴された内容を認めました。
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NHK 北海道のニュース 01月31日 20時14分 引用
旭川駅で知人殺害した罪 ベトナム人の被告 起訴内容認める
略
検察は冒頭陳述で「被告は交流サイトで知り合った被害者から複数回、わいせつな行為を受けたことなどから、怒りや恨みの感情を募らせて犯行に及んだ」と事件の経緯を指摘しました。
一方、弁護側は「起訴された内容は争わないが、犯行に至る経緯にくむべき事情がある」として情状酌量を求めていく方針を示しました。
裁判は2月1日と2日も開かれ、判決は2月13日に言い渡される予定です。
(北海道ニュースUHB) - Yahoo!ニュース 配信 引用
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検察側は「グエン被告が複数回にわたり被害者の男性から下半身を触られるなどのワイセツな行為を受け、その後 解決金を要求するも納得のいく対応がされず、怒りや恨みを抱き犯行に及んだ」と指摘。
HTB北海道ニュース 2023年 1月31日 18:05 掲載
旭川 ベトナム人の男性刺殺 起訴内容認める「男性から複数回にわたりわいせつな行為をされ殺意を」
略
弁護側はわいせつ行為について「男性が謝らず強い怒りを覚えた」などとして犯行に至った経緯を考慮して刑の重さを判断するよう求めました。
(北海道ニュースUHB) - Yahoo!ニュース 配信 引用 被告名は伏せました
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一方、弁護側は、公訴事実は争わないとしたものの、被告が被害者から3度にわたるわいせつ行為を受けていたことや、わいせつ行為について事前に警察に相談するも通訳者の予定が合わず捜査が進まなかった点を主張。同情の余地があるとして、懲役12年程度が妥当だとしました。
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※以下は上述のNHK報道のみでの所見です。その後、上記には民放各社の報道を追加で引用させていただきました。
一般的通念で考えれば交流サイトは同性愛の出会い系サイトで出会いやわいせつ行為は同意そして受容のもとであったことに加え双方とも成人であるから年長者に淫行の罪は問えず、被告への情状酌量の余地は希薄ということでしょう。
ただしいったんは同意したわいせつ行為受容が後になって心的外傷として残りそれが怒りや恨みの感情をもたらしたことは十分考えらえましょう。
この事案についてはもしかしたら「わいせつ行為」は同意がなかった場合は強制性交罪が適用される一連の行為も含まれているのではないでしょうか。恨みの果てが殺人にまで及んだということは単に局部を触られた等以上の密接な接触があったような気がします。
この事件からの教訓はたとえ相手が18歳以上であっても、後から恨まれる場合もあることもありえることを認識したうえで、その時に誠意をもって対応することでしょう。まちがっても突き放すような対応はしてはならないと思います。
それから事後に相手が交際継続や同復活を嫌がっていたなら潔くあきらめることでしょう。それまでの受容を感謝する言葉や表明も忘れてはならぬと思います。
事件の全貌は私は上記記事でしか知りませんが、判決に注目しておきましょう。
※民放各社の報道で知る限り被告は交流サイトで被害者と知り合ったもののわいせつ行為の受容まで同意していなかったとも読めます。また特筆すべきは配信の警察の不備でしょう。こうなる前に民間人でも誰でも通訳を署に呼び、被害相談に応じるべきでした。
追記