続報
元保育士は札幌市が雇用していた事か、ら同市は強制わいせつの被害にあった男児と両親から慰謝料など計330万円の損害賠償を求めた民事訴訟を起こされ、その初めての口頭弁論が12日、札幌地裁にて開かれたことが報じられています。
市側は請求棄却を求める一方、男児に対する賠償責任は認め、和解による解決を求めたといいます。
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(HBCニュース) - Yahoo!ニュース 配信
保育士が園児にわいせつ…園長と札幌市“対応怠る”責任問い、330万円の損害賠償求める
逮捕のきっかけは、去年1月、原告となった母親が子どもの被害を目撃、警察に通報したことでしたが、園長はおととしの8月ごろから保育士のわいせつ行為を知っていたにも関わらず、保育士を勤務させ続けていました。 園長は、逮捕の10日ほど前になって、再び別の保護者からわいせつ行為の報告を受けて初めて札幌市にも報告していましたが、園長と札幌市は保育士を謹慎させるなどの対応を怠ったということです。
原告は「園児は被害をまだ正確に理解できておらず、成長とともに理解することになる。その精神的苦痛は、性犯罪の被害者としてトラウマになりかねないほど甚大だ」と指摘。園長が適切な措置をとらなかったことで性被害にあったとして、あわせて330万円の損害賠償を請求しました。 これに対し被告の札幌市は、園児に対する賠償責任は認めるものの、賠償額や両親への賠償責任については争う方針です。
北海道新聞 どうしん電子版 05/12 18:58 更新 引用
元保育士のわいせつ行為で札幌市に慰謝料請求 被害児童と両親
提訴は3月19日付。訴状によると、男児は2019年7月から20年1月にかけ、保育所内で男から体を複数回触られるなどした。保育所側が19年8月ごろに問題を把握しながら、男を漫然と勤務させたことで被害が拡大し、親子共に精神的苦痛を受けたとしている。
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「園長はおととしの8月ごろから保育士のわいせつ行為を知っていたにも関わらず、保育士を勤務させ続けていました。」のが事実であれば、幼い男児への性的蛮行を園長たる公務役職者が黙認していたということになり責任は深刻なものがありましょう。
なぜ、一度のわいせつ行為を知った時点で解雇しなかったのでしょうか。いわんや常習性を黙認していたのであれば、市側の請求棄却は図々しいとの論難は避けられないのではないでしょうか。賠償額や両親への賠償責任について争う余地がはたしてあるのかと言いたくもなります。
そして気になるのは(HBCニュース)で報じられている男児の現況です。幼少期に受けた性的虐待は成長するともに被害体験が心象に影響する可能性は「考えすぎ」とかで矮小化はできません。
山形県での以下の事件は幼少期の性的被害がもたらすトラウマが悪く働いた例として如実に物語っていましょう。
性的虐待いじめがもたらしたリベンジ殺人@まとめ記事及びWiki
札幌市は原告側からの論難を保身で交わそうとしてはいけません。公設保育園の管理責任が問われた事と将来の心象を複合的に考え深刻に受け止めていかなければなりません。
賠償金額については札幌市は被告(受刑者)のみならず園長など散漫な管理責任を問われた方々に請求することは可能ではないでしょうか。
追記