米国の著名な男優ケビン・スペイシー氏(58)がやはり著名な男優アンソニー・ラップ氏(42)から、「14歳の子役時にスペイシー氏から深刻なセクハラ被害を受けた」との暴露がありました。
当時26歳のケヴィンのアパートに招かれたアンソニー少年は酔っているケヴィンにベッドの上で口説かれ押し倒されるような格好になり恐怖で凍り付いたといいますが、その後は解放されたとのことです。
スペイシー氏は酒に酔っていて記憶は曖昧としながらも謝罪し同時に同性愛者でもあることをカミングアウトしましたが、「自らのセクハラ行為への論点変え」との厳しい指摘も出ています。
ラップ氏のほうは現時点ではこれ以上のコメントはしないそうです。
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2017年10月30日 16時42分 シネマトゥデイ引用
オスカー俳優ケヴィン・スペイシー、少年へのセクハラ謝罪&カミングアウトに非難殺到
ケヴィンのTwitterには、「あなたがゲイであるかどうかに関心が寄せられているのではありません。わたしたちは、あなたに幼い少年が襲われそうになったということに心配しているのです」「犠牲者に関する話をあなたの話にすりかえているのでは?」「あなたは事件を覚えていないのに、酔っていたという事は覚えているの?」というコメントが次々と寄せられている。
https://www.cinematoday.jp/news/N0095736
BBCニュース2017年10月30日 23時頃 BBC引用
米俳優ケビン・スペイシー氏、子役に性的関係持ちかけた過去明かされ謝罪
ラップ氏は米バズフィードに対して、自分が14歳の時、当時26歳のスペイシー氏に自宅のパーティーに呼ばれたと話した。気がつくとほかの客はいなくなり、スペイシー氏に抱きかかえられてベッドに連れ込まれたという。関係を拒否して帰宅したが、自分の性的指向を親に打ち明ける心の準備ができていなかったこともあり、親にも何があったか話せなかったと説明している。
http://www.bbc.com/japanese/41800319
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確かに事件を忘れ酩酊は覚えていることには腑が落ちません。深刻なセクハラの事実は語るに落ちたとも言えるのかもしれません。
暴露されたことを契機としたカミングアウトには私も論点変えの意図を感じてしまいそうです。人間、窮地に陥れば整合性のない言動を図らずもしてしまうとはこのことでしょうか?子役への性交渉勧誘が事実ならまずは当事者に謝罪することから始めないといけませんね。
カミングアウトはそれからでよろしかろうです。
それから私が一番着になりのは、セクハラ被害にあったとされる子役(当時)が自分の性的指向を親に打ち明けていなかったから黙っていたとのくだりです。子役も自らの同性愛指向を認識していたのでしょうか。
私もこれほどではありませんが、この当時子役と同じ年令の頃、やはり10歳以上は歳の離れた男性から露骨なセクハラを受け、甚だ不愉快な思いをしましたが、当時から同級生など身近な女子群からけっこう惚れっぽく様々な人を好きになりながらも同様に同級生もしくは年下の特定の男子を密かに恋するなど同性愛指向をも認識していました。むろん、セクハラ被害は身内にも誰にも現在までも言っていません。この子役の長じた現在の性的指向はどうなのでしょうか?
時代に関係なく、また対象が同性であれ異性であれふざけ半分をはるかに通り越したセクハラは特に水面下でもうごめいているのではないかと考えれば暗澹たる気持ちになります。なぜなら、このような種類の被害は誰にも言えず生涯内心に残るものであり、人によってはそれが被害者が加害者にもなりうることもありえるからです。また自らの被害を加害の言い訳にするような向きに対しても、「甘えるな!」といいたいところです。被害は連鎖としの加害のいい訳には決してなりえることはありません。
追記