悪法の犠牲(天才数学者) | mojorのブログ@事件等を教訓に己を律しよう!

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当ブログはその目的を防犯および性犯罪被害への注意喚起とします。被害者・加害者両方の悲劇が事件等の教訓から少しでも減る事に寄与すれば管理者冥利につきます。

コンピューターの、理論的基礎を築いたとされ20世紀の英国で最高のイノベーションとも言われる「万能機械」の理論をを構築したアラン・チューリングに言及した昨日付の日経新聞コラム春秋からの引用です。

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だがチューリングの最期は痛ましいものだった。同性愛の罪で保護観察の身となり、41歳の若さで自ら命を絶った。

▼それから半世紀余り。同性愛が罪だという時代は多くの国で過去となった。さらに踏み込んで同性同士の結婚を法律で認める国も増えている。

こちら

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アラン・チューリングをWikipediaで調べてみるにつけ悪法の犠牲になった天才数学者の悲運にいたたまれない気持ちになります。

19歳の青年と同意の上、一夜を共にしたと見られたのが直接の容疑だったそうです。その8年前の図書館での男子生徒の性被害についての推測に基づいた予断も逮捕を推進したのかもしれません。


同性愛が罪というのも当時はもっともらしい理論があったのでしょう。悪法の立法に向けては政治家のみならず文化・教育・宗教関係者等も水面上下にて活動したものと思われます。国民もこの種の問題に関しては問題のすり替え等を真に受けて低民度の風土の中、悪法を当然視したのかもしれません。その結果、自然科学の分野で図らずも人間国宝とも言うべき一人の天才を失わせたということになりました。


児童ポルノの単純所持の違法化が将来、第二、第三のチューリングを生み出す可能性はないとは限りません。やはり、さらなる将来から立法機関や推進派が赤っ恥をかくのでしょうか。