(4K修復版)

2度目のワクチン打って、何だか集中力も持つまいと足を運んだのが、角川シネマ有楽町でやっている「妖怪・特撮映画祭」!
ラインナップにはガメラや大魔神といった、嘗ての大映自慢の特撮作品が…これはほぼ全作品なのかなぁ!
この「妖怪大戦争」とは何と!53年ぶりの再会と言うことになる。半世紀!以上。
スジもなにも憶えてなかったというのが第一感想。ただ子供心に、唐傘小僧の一本足が本物の人間の足の動きに見えて、どういう仕掛けになっているのか…それが怖くて見入った記憶がある。
改めて見ると…もちろん作り物だし、カッパの演技もコメディタッチだけれど、これまで見た特撮の中でも特別な印象が残っているのだなぁ。
つくづく思うのは、大映という会社の真摯で丁寧細かなモノづくり。子供向けとて、決して手は抜いてないのだよ、それは。だからこそ今でこそアナログすぎる技術でも忘れられない作品になり得る。
大魔神の血走った目は、懲らしめと共に人間の驕りに向けた哀しみにも思えるわけで、そういうところが強く心に残っているわけ。年月が経っても色んな大魔神の解釈が産まれてきたりするわけで。

因みにこの作品で日本の妖怪が戦うバビロニアの妖怪ダイモンは、大魔神と同じ役者さんが演じているのだそう。もちろんあの目の演技が認められてだと言うよ。拍手。

特撮祭りということで来場者に妖怪戦争のフィルムネガ一片がプレゼントされた。しかもそのネガが唐傘小僧だったもんだから、めちゃ嬉しい!

9/2まで!