Musicman L III HH Bohdi Blue | ニャンコと家事とギターな日々

ニャンコと家事とギターな日々

音楽やニャンコ、ダイエットの事なんかを徒然に…


今回もギターや機材関係の事をマニアックに書いてます。
その辺の事に興味の無い方はいつものようにスルーを推奨致します。
悪しからずご了承くださいませ。
m(_ _)m








 

って事で、L II Radiance Redはお預けになりましたが、ルカサーモデル続きでL III行ってみました。こちらは2ハムタイプ。今の所、アタシ的に2ハムアッセンブリーはこれが一番好きです。

タップスイッチなしの5wayレバースイッチでリアハム、アウターコイルミックス、ハムミックス、インナーコイルミックス、フロントハム…というレイアウト。これにフロント単体でのタップシングルが追加出来ればある意味無敵な感じがします。

(^m^

 

5wayレバースイッチ+タップスイッチなのに松原さんモデルにちょっと物足りなさを感じたのはこのレイアウトを知ってたからかな?

ハムタップのリアシングルなんて要らないし…そっちは犠牲にしてインナーコイルミックスを選択出来た方が使える幅が断然広い。勿論これはアタシの好み、プレイスタイルではありますけどね。

(^ ^

 

 

 

 

 

 

んで、その松原さんモデルと比べてみました。

まず…元は同じパッシブ回路であるにも関わらず、アドオンプリでアクティブ化ほぼノイズレス。全くのノイズレスとは言いませんよ。ただ、こっちに慣れた耳には松原さんモデルのまぁ〜ジージー五月蝿い事ったら…

ハムバッカーってこんなにノイズ拾ったっけぇ?くらいな…

(^o^;

 

まぁ、松原さんモデルにアドオンプリを載せるって手もあります。でも、それやっちゃうとせっかくのこのメロウな感じが損なわれちゃうと思うので、そこは音色を優先してアドオンプリは載せないかなぁ…

 

 

音色ですが…

根本的にL IIIのPU、Dimarzio Transitionはセラミックマグネット。なので、直流抵抗値に対しての実際のパワーがかなりある。

松原さんモデルが直流抵抗値に対しての実際のパワーがアルニコの中でも弱めな2か3。

直流抵抗値が8kΩとしてアルニコ5の7.5kΩくらいの感じ。

それに対して11kΩと直流抵抗値がちょい高めでセラミックのTransitionはアルニコ5の14〜15kΩくらいな感じ。

まず実際のパワーが全然違う。そしてアルニコとセラミックでトーンも全然違う。

素人さんでもきっとはっきり違いが分かると思います。

 

L IIIはやっぱりTOTOというキーボードが2人居る分厚いシンセバンドの中で抜けてくる音…という明確なキャラ付けがある。L IIから更にバージョンアップして抜けて来るようになってる。要は「硬い」んですね。ふくよかさは思いっきり抑えられてる。直流抵抗値が15〜16kΩくらいならミッドから下が膨らんで抜けばかりじゃないふくよかさも多少加味されるんでしょうけど、抜けを最優先しての11kΩって事なんでしょう。

なのでリアハムは凄くトレブリー。シェクターIBMと同じくらい。抜け感と芯がしっかりある感じはL IIIの方が上。

フロントハムはEMG SAをブーストしたようなシャープで突き抜ける感じ。とはいえちゃんとハム感はあるので、ある意味硬甘いフロントの音って意味じゃ楽に出せる。

アタシが持ってる2ハムギターで今回のこの2本は一番端と端、両極端な所に居るといえます。

この2本をオーソドックスなアンプ+足元のコンパクトエフェクターで同じような感覚で持ち替えて使うのはまず無理。この2本をどっちかがメインでどっちかがサブなんて考えるギタリストは居ないと思いますが、もしそうしたいのならアタシが使ってるようなアンプモデリング付きマルチエフェクターっていう機材じゃないとダメでしょうね。

(^ ^;

 

で、ギブソン2ハムギターにセラミックマグネットが載ったのは全くもって魅力を感じない。「好みじゃない」ではなく「嫌な」音でしたけど、コンポギターとなると話は全く別で…

メリットに感じる事は多々あります。あまりEQセッティングに神経質にならなくても分厚いオケ中で抜ける音に簡単になってくれます。勿論、アルニコとセラミックではトーンが全く違うので好みは出て来ると思います。が、ギター単体で弾いてると心地良いアルニコもちょっと厚めのオケに入るとアルニコである事を犠牲にするような結構トレブリーなEQセッティングにしないと潜ってしまう…

そこ行くとセラミックはギター単体だと「ビキビキ痛てぇなぁ…」と感じても何も考えずに分厚いオケ中でちゃんとあるべき姿のギターとして存在してくれます。オケ中だとあのビキビキ痛かった硬さなんてマスキングされて微塵も感じないですからね。面白いくらいにちゃんと抜けますし良い音です。

 

ちなみにルカサーはTOTOのライブでアルニコのL IIとセラミックのL IIIをボグナー+足元のコンパクトエフェクターで持ち替えてましたが、どうやらオーダーメイド?のカスタムEQエフェクターがボードの中に入ってるようですね。一瞬、製品として販売してたようですが、今は探してもないみたいです。多分ルカサーしか使えないような(ってかL IIとL IIIを違和感なく持ち替えられるような)特殊なかかり具合なんでしょうから、ルカサーファンでルカサーと同じセットでライブがしたい…なんて人にしか売れなかったんでしょう。そうなると製品としては失敗作ですもんねぇ…

(^o^;;;

 

 

そうそう、前回L II Radiance Redの時にも書きましたけど、やっぱりネック形状が秀逸でした。ホント、これ一番好き。ガン太いジェフベックも、野暮ったさを感じるシェクターIBMもこの形状に削り直そうかしら…と思うくらいに。

(^m^

 

 

次回はリアとフロントがハムで、同じアクティブって事でジェフベックモデルと比べようと思います。ミックストーンは全く接点がないので、リアハムとフロントハムの音のみ比べる事にはなっちゃいますけど…