真空管 その3 パワー管編(弐) | ニャンコと家事とギターな日々

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今回もギター機材関係の事をマニアックに書いてます。
その辺の事に興味の無い方は
いつものようにスルーを推奨致します。
悪しからずご了承くださいませ。m(_ _)m





もう雪はやみましたね…(^m^

パワー管編(弐)。前回のつづき…?

さて今回はフェンダーに代表されるアメリカンアンプに
良く搭載されてる6L6系…
6L6 = 5881 = KT66 = 7581。(^ ^

マーシャルがプリもパワーも全部少しずつ歪ませて
トータルであのサウンドを得てるのに対して、
6L6系を使うアンプは歪みや基本音色を
プリ部のみで得て、パワー部は純粋にスピーカーからの音量を
稼ぐ役割。

最近のハイゲイン系ですらパワー部では
歪ませてないはずですよ。
(あ、レクチのEL34モードは歪ませてるのかも…?)
まぁ、前回もご説明した通り、ビーム管は頑丈なんです。
頑丈故に破綻させるとF1のタイヤで言う所の「崖」
になっちゃうんです。そりゃもう一気に酷い崩れ方で…(^m^
なので、よりプリ部でのゲインや基本音色が
大事になって来る?いや、全てと言っても良いのかな?

勿論、パワー管にもキャラはあるんで、
同じ6L6系でもメーカーが変われば音色は変わります。
が、アメリカ管は作りが似た物はなぜか不思議とキャラの
幅が狭いんで、トーンツマミをちょっと弄ればほぼ同じ所へ
持ってける…ってイメージが強いです。
どっちかっていうとパワーが変わる…
って感じの方が大きいかなぁ。
マーシャルではあまり気にされない「プレート損失」って
部分がよりクローズアップされるような気も…

あ、それにスピーカーの能率も大事になって来るかも。
6L6系をパワー管に使うアンプはパワー部でもスピーカーでも
歪んで欲しくないけど、それなりの音量はあって欲しい…
効率良く音量を出して欲しい…からね。


さて、前置きが長くなったけど、ウチのストックを。(^ ^;







左から、7581(6L6の高信頼互換管)
IECロゴの珍しいムラードのプラックプレート、
RCAのブラックプレートサイドゲッター、
GEグレープレートサイドゲッター、
フィリップスの6L6GC。

ウチにはKT66はありませんでしたぁ~。
それと、7581はもう手に入らないでしょうね…(^ ^;

音色的には、グレープレート物はだいたい似たような音。
ブラックプレート物はちょっとメロウになると言うか…
でも、ブラックプレートならやっぱりどれも似たキャラで…
この辺はマーシャルのように負荷を掛けてない分、
全ての管が許容範囲内余裕の所で駆動してるから…
ってのも大きいのかも。(^ ^;
で、JTM45をよりクリーミーに鳴らしたければ、
プラックプレートは良いかも。
フェンダーをザックン、キャリーンって鳴らしたければ
グレープレートかなぁ?(^ ^
7581はさっき出た"プレート損失"が35W
(4本で何と140W!)
と余裕があって要らん雑味(歪み)を含まず
けっこうな音量まで出してくれるので、同じ音量だと
"音色"とは違う次元での余裕を感じる。

アタシは7581を公称85W期のフェンダーツインリバーブに
載せてます。6L6だとパワー不足な感じだったんでね。
あ、スピーカーもオックフォードの低効率のだったんで
ジェンセンの高効率の物に替えました。
それでやっと普通に使える音量になったかも。(^ ^
でもこの7581が終わっちゃったら
考えないとイケないですねぇ…┐(´ー`)┌

この↑辺からもわかるように、マーシャルとは考え方が
根本的に違うと言うか…
いや、マーシャルだってフェンダーベースマンのコピーから
出発してるんですけどねぇ…(^ ^;


ごく個人的な事を言うと、マーシャルのパワー部に6L6系は
実は苦手。ウチのJMP50も買った時はJTM45改造してあって
パワー管に6L6が載る仕様になってた。
どんな管を選んでも1、2弦15F辺りをチョーキングした時に
チーンって言っちゃう。アタシゃキュイーンって言って欲しい。
それが6L6系じゃどうやっても適わなかった。
だからJMP50本来の仕様に戻した。
と言っていながら、フェンダーアンプに
よりブリティッシュぽくなるKT66を載せようとは
全然思わない。
何ででしょうね?やっぱり合う合わない、好き嫌い?
そのアンプの向き不向き?
レクチ、5150にEL34は何か違うきがするもんなぁ…(^o^;;;


って事で、次回はバイアスやら整流管やらの話に…
なるのかな…?(^ ^;
そう、ウチには整流管仕様のアンプが2台あるからね。v(^ ^)v




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