彼とのお付き合いは、正直言うと常にイライラしていました。
というか、これから後のお見合いも、表にこそ決して出しませんでしたが、ほぼイライラしていました。
最初は、私を好きになってくれる人だったら誰でもいいとすら思っていたのに何故……
それを客観的に知るためにも、このブログを書いているのかもしれません。
よくお見合いでは、相手を減点方式で見るのではなく、加点方式で見る事ができる人が成婚していくと聞きます。
それを初めて聞いた時、よし私も加点方式で相手を見るようになろう!と
相手の嫌な行動をプラスに捕らえるよう意識してみたりもしたのですが、ダメですね。
意識しようとしている時点でダメなんです。
それって結局自分の本心に目をつむって、自分に嘘をついているに過ぎないから。
ストレスがたまる一方で、どこかで爆発します。
相手を加点方式で見るということは、そんな簡単なことではなく、自分を根本から変えるというとてもハードルが高いことなのではないかと思います。
相手を厳しく見てしまうのは、自分にも厳しくなっているから、自分がこんなにも我慢しているのに、自分がこんなにも相手に気を使っているのにどうして相手はこんなことをするんだろう……となるから。
人を前にして我慢や気遣いを必要以上にしてしまうのは、自分に劣等感があるから。
ありのままの自分では受け入れてもらえないと思い込んでいるから。
ありのままの自分を出して、そんな自分に自信を持てれば、相手の行動も許せてくるのではないかと思います。
当然、限度はありますけどね。
そして、私の場合、ありのままの自分は…化粧だるい、スカート嫌、頻繁に出かけるの嫌い、基本家が好き、リアクションは薄いのが素(大げさに喜んだりしたくない)、男性にそんなに興味ない、男性を立てたくない(女役というのを演じたくない)…なので、お見合いをするという時点で相当な無理をしている…はぁ
このありのままは…お見合いでは無理でしょ、と思います。
結局ありのままの自分をさらけ出す勇気はないし、出しても受け入れてもらえるとは思えない…。
彼の気になったところ3つ目は、晩御飯デートの時でした。
一回目、二回目のデートは微妙な場所だったのですが、三回目は最初のお見合いの日のように小綺麗な創作料理のお店でした。
メニュー表を見ながら、青木さんはどんどん注文をしていきます。
とても二人では食べきれそうにない量になってきたので、思わず
「あの、それ以上は食べきれなんじゃ…」
と声が出ました。
すると青木さんは「大丈夫、大丈夫」と構わず注文を続けました。
私はとても食べきれる量ではないけれど、青木さんは沢山食べるのかな?と思って、それ以上は言いませんでしたが…
青木さんも特に大食漢という訳ではなく、案の定、帰り際になっても殆ど手を付けてもいないお皿が大量……
そこは、個人経営の創作料理のお店だったので、どのお皿も一品一品が手を込んで作られている料理ばかりです。
残すのは作ってくれた人に申し訳なくて、できるだけ食べようとしたけどこれ以上は無理…
「これ以上は食べきれないね、どうする?」
と青木さんを見るとあっさりと言いました。
「ん?残せばいいでしょ」
彼は作ってもらった料理を沢山頼んでおきながら、大量に残しても平気な人でした。
作ってもらった人に悪いとか思わないんだ……これもカルチャーショックでした。
と、同時に結婚後に作った料理に対してもこういう扱いをするのかなと不安になりました。