ついにこれから婚活をスタートした事をつらつらと書いていこうと思います。
こんなアセクシャル(自覚なし)でASD味のある(自覚なし)私が婚活を開始したのは、20代の終わり頃でした。
20代後半になるまで何をしていたかというと、慣れない仕事や職場の人間関係に忙殺されている内に気付いたら過ぎていたという感じです。
その間、男性の気配は変わらずゼロでした。
そして30代が見え始めてきた頃、母が「お見合いをしてみないか」と、私に「釣書き(写真やプロフィールが記載された紙)」が入った封筒を差し出してきたのでした。
お見合いをする事に、抵抗はありませんでした。
私はモテないので自然な出会いはないだろうし、
人並みに結婚をして子供が欲しいし、
老後に寂しいのは嫌だし、
何より、私の売りは若さだけだろうから売れるなら20代の今の内だと思っていました。
そして当時の私は男性と具体的にお付き合いする事がきちんと想像できていないが故に、私を好きになってくれる人だったら誰でもいいな、そんな人がいればいいけどな、とピュアな感じで思っていました。
本当に自分自身がアセクシャルかもしれないだとか、性的な行為に嫌悪感がある事に全く気付いていませんでした。
ただ、まだ「出会っていないだけ」だと思っていました。
初めての釣書きの写真を見た瞬間の事は10年以上たった今でも覚えています。
恋愛経験の無かった自分がお見合いをするという事に抵抗のような、自分などが上手く行くのかという不安感とも言えないような気持ちを覚えながらも封筒を開き、
どんな人が相手なのだろうと写真を見た瞬間……
衝撃、というか、当時の私は何を期待していたんでしょう。
何だががっかり来たのを覚えています。
自分が選ぶ側なんて思ってもいなかったのですが、それでも何らかの期待はあったのかもしれません。
清潔感があり、笑顔が優しげな人、誰でもいいとは思っていたのにラインはあったようです。
清潔感があり、笑顔が優しげだったとしてもダメな事には10年後くらいに気づくのですが。
え゛この人……?????
と思ったのが率直な感想でした。
小太りで赤みの強い小さな口と目鼻立ち、色白の男性が、ムスッとした顔で顎を少し上げこちらを見つめていました。
何か、印象を一言でいうと「冷たそう」な感じでした。
私は人に気を使いすぎる所があるので、この人といるとどっと疲れそう。
友達にすらなれそうにないと、直感的には思っていたのですが、当時は自分の感情に気付いていませんでした。
何か嫌だけど、私なんかがそんな事思う権利ないといった感覚でしょうか。
そう思う私の横で、同じく写真を見た母が「あら~とても良い方そうじゃない」と喜んでいます。
そうなの?全然そうは思えないんだけど。
でも人を見かけで判断したらいけないっていうし、私の理想が高すぎるだけで、これが普通の人かもしれない。
全然合いそうにないけど、実際に会ってみたらまた違った印象を持つかもしれないし。
全く乗り気になれない人でしたが、自分の判断に自信がなく、とりあえず会ってみる事にしました。
が、彼側から返事がくる事はありませんでした。
お断りの返事もです(返事がない事がお断りだったのかもしれませんが)
相談所ではなく、家同士のお見合いだと時々こういう事があるのだそうです。
親ばかりが先走ってしまい、本人にはまったくやる気がないとかですかね。
私がとびきりの美人だったら、また違ったのかもしれませんが。
会うかせっかく悩んだのに、何だか肩透かし。
会いたいとは思っていなかったのに、少しショックでした。
そして、やはり私の見た目が良くないからだと思い、今後も会ってくれる人が現れるのかな、と不安になりました。
自分も写真の印象で会いたくないと思っていたので、お互い様なんですけどね。
これが、私の記念すべき第一回目の婚活でした。