セミナー | 基礎研究者のブログ

基礎研究者のブログ

医学・生物学系の研究者のブログです。2012年9月からアメリカのニューヨークで仕事をしています。近況報告がてら、仕事、育児について書いています。

12/1

 

とある研究所でセミナーをしてきました。ここにも応募していて、一番行きたい研究所の一つでもあります。それを知っている友達が、僕のためにセットアップしてくれたんですよね。つながりって大切ですね。逆に、これでしくじったら、彼らに恥をかかせてしまいそうで不思議なプレッシャーもありましたけど。

 

自分を売り込むいい機会ですから、何回も練習してから本番に臨みました。知り合いのいる前でのセミナーって気恥ずかしい感じもしましたけど、良い感触を得ることができました。初めての体験だったのが、トーク途中でも質問攻撃。英語で、かつ時間を気にしつつトークをするのは僕にはとても難しいことなんです(ラボミーティングがないので、日々の練習の機会もなかった)。ペースを乱されてかなり大変でした。っていうか、今からそれを説明するに決まってんだろ!って思う質問もあったし。ただ、次のスライドで示すデータに関する質問を受けるのは、みんながフォローしてくれて、かつ興味を持ってくれている証拠。それはそれで安心しました。分野内の専門家が多かったせいか、セミナー後の質問はとてもシャープでした。内心ヒヤヒヤする場面もありましたが、ここまでプロフェッショナルな質問が来ると興奮します。実はこんなシャープな質問をもらえるセミナーって、久しぶりなんですよね。ペースをコントロールするのが簡単ではないセミナーでしたが、こういうスタイルに慣れておくという意味では収穫は大きかったと感じています。

 

セミナー後はファカルティたちと one-on-one meetings を持ったのですが、いろんな情報が入手できて楽しかったです。前回も思ったのですが、若手ほど正直に長所と短所を話してくれる傾向にあるように感じました。あとは、友人を含めた若手PIたちとの夕食会では人を雇った時の失敗話で盛り上がって、これまた本当に楽しかったです。一番傑作だったのが、とある国のポスドクキャンディデートとスカイプインタビューして雇うことを決めたら、来た人が全く英語を話せなかったというオチ。おそらく、替え玉だったのだろうと。劣悪なインターネット環境では画質が悪くて顔の認識が甘くなるから、気をつけるべしという話でした。そもそも、スカイプだけで決めたらダメという教訓でもあるわけですが。なかなか想像を絶する体験談で、顎が外れそうになりました。