オリジナルサンボテクニックを考えようのコーナー。
今回は、『タコ足再現式の山嵐』です。
その一つが山嵐です。イラストの左に描いてあるヤツですね。
山嵐とは、明治時代を生きた講道館四天王の一人、西郷四郎の必殺技で、片エリでの払い腰と言えばよいのでしょうか?そんな感じの投げ技です。
柔道技としては珍しい片エリなのは、投げた後にそのまま相手の鎖骨を折るためだったとも言われています。
しかしながら、現在のルールでは、片エリ状態が6秒以上続くと反則になるため、試合中に山嵐をかけるチャンスはほとんどなく、幻の技となってしまっております。
ただ、幻の技となっているのは、ルールだけが理由ではありません。
そのもう一つの理由こそが、タコ足です。
西郷四郎は足の指が人より長く、その指で相手の足を掴むことが出来たというのです。
そして、その掴まれた状態からの西郷の足払いは外すことができず、タコの吸盤に例えられ『タコ足』と呼ばれたのです。
また、後年の仮説の一人歩きだと思いますが、西郷の外せない足払いは、足の指で掴んでいたわけでなく、合気系の技術を応用した技術だったという説もあったりします。
※一応、補足。
合氣道の源流は大東流。大東流の源流は、会津藩に伝わる殿中武術・御式内と言われており、その御式内の最後の継承者が会津藩家老・西郷頼母だと言われている。そして、西郷四郎は西郷頼母の養子である。この関係がタコ足=合気説を生んだと思われる。
指が長い説にしろ、合気説にしろ、西郷四郎のタコ足を誰も再現できないが故に、山嵐は幻の技なんです。
そんな幻の技を復活させてみました!
足2本で挟むことにより、西郷四郎の外せない足払いが疑似的にではありますが再現できたのです。
軸足は犠牲になったけど。