早くも今年1番の出来事。

長年音信不通。顔も合わさず過ごしていた妹からの突然の電話。

仲違いをしていて、どちらかと言うと妹側の私に対する執着がすごい。

よく「愛情」の反対は「無関心」と言う。

まさにその通りで、妹は私のことが「大好き」で仕方がないのだろう。

約10年にも渡って私を一途に思い続けてくれていたのだから。

 

そんな妹が私と何を話したいのか?

私のひとり息子のことで口を出したくて仕方がないのだ。

息子はとっくに成人しているので、もはや余計なお世話なのだが、

我が息子はとても優しい。叔母にあたる妹の助言や言葉にきちんと耳を傾ける。

私の「家族」は不思議ちゃんがいっぱい。おそらく私も含めてなんだろう。

妄想癖があったり、コミュ障だったり、単独行動が過ぎたり、数々の伝説のような思い出がある。

妹との話は、本題は決して表面に出さない。とにかく質問攻めで自分の気が済むように話を持っていく。感情など感じられず、淡々としたまるでAIのような話し方。不気味。

私も「いくつか質問していい?」と返す。

「それは言う必要がない」と濁らす回答もあった。

都合の良い時は「家族」と言い、都合が悪くなると「言ってもわからないから」。

人のことは土足で踏み込みプライベートのことを根掘り葉掘り聞きたい。

でも自分のプライベートなことは、ベールに包んでおきたい。

私とたった2歳しか変わらないけれど、私たち姉妹は随分と違った人生を歩んできたようだ。180度違うもの。

電話で、私はこの約10年間の過去の出来事絡みで語気を強め怒りを妹にぶつけた。

言いたいことはほぼ全部言わせてもらった。

マウントを取り、高飛車で、それでも私のことが羨ましくて気になって、でもそれを伝えない。認めない。

 

「愛情」のことも考えるけど、妹は幼少期に何かしらのトラウマがあったのではないか?と。

確かに私の両親は夫婦喧嘩が多かった。だから妹は人が言い争ったりトラブルになりそうな気配を察すると、避けたりその場を立ち去る。

私は長女であり、当時中学生だった私は目の前で繰り広げられる夫婦喧嘩で口論する両親の仲裁に入った。妹が泣いているからだ。「んなもん勝手にやってろ!」と心の中では思っていたが、妹想いの姉はそうは出来なかった。

両親も勝手なもので、私の口調が母みたいになってて強気で生意気だ!と父が因縁をつけてきたり、それを私に言う母も母だけれど。。。

その頃から私はとっくに親を超えた!と感じていた。

子供から見たら夫婦喧嘩はつまらないものだし、両親が仲睦まじく過ごしている家庭は穏やかだと思う。

妹の今があるのは、この頃の出来事が大きく起因しているのではないか?と考えている。

 

現在の母は父のことを見下し、投げかける言葉も冷たい。

笑ってしまうのはお互いが「認知症なのではないか?」と見ていること。

子は鎹とは言うが、今はその言葉が当てはまるように私は両親の心の架け橋となっている。