久々のグランシップでした。
思い出のグランシップ。
あれは、いつだろう?まだ21とかそのくらいの時だよなー。だって役者やってたもん。
役者やっているって言っても市民参加型ミュージカルに参加して、その関連のいろいろなイベントに出演しているくらいなんだけど。
そんな頃に、なんかのイベントで静岡のグランシップに行くことがあった。
みんなで車で向かって、みなとみらいで乗って横浜公園ですぐ高速降りたという記憶だけはある。
まだETCとかじゃなかったから2分以内に600円を浪費した記憶だ。
まあそんな話はどうでもいい。
そのグランシップでやったお芝居は朗読劇だったのだけど、喫煙所にみんなで入ろうとした時に演出家と演出助手が話している会話が耳に飛び込んできた。
「笹浦なー、あいつどうするかなー」
それはキャスティングの話だった。当時3バカと言われていた俺の他の2バカは、いつも主役級のいい役。俺は背だけ高いので目印になる2列目以降の真ん中。そんな感じだった。つまり限られた予算で東京から向かった東京組の中では完全なるお荷物。どこにキャスティングするべきかというお話。
それをうっかり聞いてしまった。
その時の光景を頭の中で切り抜いた絵だけはしっかりと覚えている。
そして俺は役者をやらなくなった。
そして今俺だけがその当時のメンバーの中で唯一、現役の演劇専門職として生きている。
そんな思い出の場所グランシップで今日キャスティング発表をした。
正直マジでキャスティングに思い入れはない。ただそれがみんなの期待を打ち砕くことは知っている。
キャスティング後、実はこういう役をやりたかったけど読む機会をもらえなかったと言いにくる子がいた。
チャンスをもらえなかったと言われた。
どうしてもやりたい役があるなら立候補すればよかったじゃん。やりたいので聞いてくれと言えばよかったじゃん。
と、俺は言った。それが俺の考え方だからだ。与えられるばかりなのは学校生活の間だけだ。奪い取れとは言わないが、
ただ、胸に秘めた淡い想いは相手には伝わらない。少なくても俺はその子が思っていた役をやりたかったという話は全く知らなかった。ワビサビ的な隠した思いというものはこの世界では一ミリも伝わらない。
腕に自信が少しでもある子は、結構きちんと序盤からアピールしてきていた(子もいる)。
だが一方、ものすごい自分の気持ちを表に出すことが嫌いでいい役やりたいですかというアホな質問をした時に手を挙げずに準主役級の役についた子もいる。
演劇は不平等だ。俺らは気まぐれであり真剣だ。
20人以上の作品で、セリフ量と役の扱いが完璧に均等な作品があるなら是非見てみたい。
そんなものは存在しない。
キャスティングで傷つく子は当然出るだろうと思っていたけど、ちゃんと文句を言いにきた子がいるのはいい収穫だった。
遅ればせながら彼女は俺の記憶の片隅にきちんと何かを残した。
やめるといいださないといいなとだけ思う。
キャスティングがなぜ俺としては大して思い入れがないのかを知る機会を失って別れるのは悲しいからな。
辛くて楽しいのはこれからだぜ。
悔しくて涙を流し、挨拶もせずに帰った彼女を悪くは思わない。
そして選んであげなかったことも悪いと思わない。
でもこれがグランシップであることに何かの因縁を感じた。
いよいよ来週から本格始動。
少しでも素敵な世界に仕上げなければ!!
そういえば、昔、台本の中にバカという言葉が何回出てきます。と、「バカ」という言葉を多用してその後、逆説で論旨展開する台本にケチをつけてきた保護者がいて、その息子には、みんなでの集まりに誘ってもらって参加したら「お前なんできたの?」と言われて悔しくて傷ついて泣いたことがあったな。今思えば無神経で視野狭窄な人たちに振り回されただけなんだけど、
今日の感情的なあの子を見ていたらそんなことも思い出した。
あーあの親子どうしているんだろう・・・・・
そう言えば、完璧主義で台本配られたばかりでこの先変わりますと言っているのに全部覚えてきて、その台本と段取りが変わったことにショックを受けて辞めて行った子もいたな。
あと、何でもかんでもやたら質問してきて、私は少しでもここで自己表現したいですと語った後に、取材入るからうつりたくないとか言わないようにと言ったら、取材とか入って人前に晒されるならやめますと言って辞めた子とか、親兄弟を含めて知り合いには一切見られたくないです。と言って絶対に客を呼ぼうとしない子とか、色々いたなー。
色々脳内に出てきた。
さ、ベビースターこぼしたから終わるか。
くそっ!カバンの中ベビースターだらけだ。
笹浦今後の予定
笹浦舞台監督
Dance Company MKMDC
「ORICHIKA15」
7/10,11
@和光市民会館大ホールサンアゼリア
笹浦舞台監督
Envisionnexstage
「Footstep vol.1」
7/24,25
@埼玉会館
笹浦舞台監督
ヒロセプロジェクト
「彼女はきっと魔法を使う2021」
8/7〜11
@ラゾーナ川崎プラザソル
笹浦演出
静岡市子どもミュージカル
「妖バトルオンライン
8/21,22
@静岡市民文化会館
笹浦舞台監督
Envision Nextage
「InterXion」
9/4,5
@シアター101
笹浦ディレクター
「あの日から産まれたもの〜想いを風化させないために〜」
9/11
@くにたち市民芸術小ホール
笹浦舞台監督
骸骨ストリッパー
「蛇骸王STRIKE」
10/21〜24
@武蔵野芸能劇場
笹浦演出
KとSプロデュース公演Entertainment Stage
「未来旅行社はじめました」
12/2〜4
@ラゾーナ川崎プラザソル






